あらすじ
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20キロ圏内で、動物保護のボランティアをするカメラマンが撮りためた、3か月に及ぶ記録。
無人の家で飼い主を待ち続ける犬、最後の力を振り絞って助けを求める猫…。
強く生きる姿も、助けられなかった命も、
動物たちの現状を、ありのままに伝えます。
【私は、ごめんよ、ごめんよ、と謝りながら写真を撮りました。
私にできることは、写真を撮り、今起こっている現実を多くの人に知ってもらうこと。それしかできないのです。
やがて怒りが沸いてきて、チクショー、チクショーと呻きながらシャッターを切りました。
その怒りは、私を含めた人間に対してのものです。(本文より)】
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Posted by ブクログ
報道カメラマンの太田さんが撮った福島の動物達の写真。
写真集・・・といっても悲しい写真です。
見ているそばから。
ページをめくりながら 泣きます。涙が止まらないんです。
動物達の『何故?』が。
厩舎、牛舎、豚舎、犬や猫のどうして?
彼等に理解出来るはずはないだろう。
人だって『対岸の火事』として受け止めている人が多いから。
理解出来てない人も居るんだから。
事実として受け止めなければいけない。
後世に残さなければいけない。
確かにTV的にはNGなのだろうけど、現実を現実として受け入れないと。
頑張っている人に、『頑張れ』とは言えない私。
それでも『生きろ』と言いたい。
それは生きとし生けるもの全てに対して。
震災から3ヶ月後でこの惨状。
とんでもない数値のSv/hの中、彼等は生きてる。
何も出来ない歯痒さを感じながら読み終える。
lastに保護された犬や猫の行く先が綴られて少しホッとした。
Posted by ブクログ
人に飼育されていた馬や牛のその後の姿、
ペットだった猫、犬たちの様子に胸を締め付けられました。
衝撃的な写真もあれば、切ない写真、つらい写真も。
残していかなくてはならなかった飼い主さんたちの気持ちも思うと、
本当に言葉になりません。
起きてしまったことは仕方がないけれど、
できるだけ早いレスキューと、
今後、二度と同じことを起こさないようにするのが、
飼い主を待ち続けて息絶えていった彼らに対して、
人間が最低限なすべきことかと。