【感想・ネタバレ】ありふれた愛じゃないのレビュー

あらすじ

心とからだのリミッターを外す……
出張先のタヒチで再会した元彼は、誠実な今の彼とは正反対の官能的な男。
抑えようとしても心は揺れる。魂が震える恋愛小説。

銀座の老舗真珠店に勤務する32歳の真奈。
お局様の女性上司に敵視されつつも仕事は充実し、私生活では年下の恋人と半同棲生活を送っていた。
しかし、真珠の買い付けに訪れた出張先のタヒチで、元彼の竜介に出会ったことで、真奈の心は揺れ始める。
生命力溢れるタヒチが真奈を変えてゆく……珠玉の恋愛長編。
解説・ブルボンヌ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

情景描写が美しすぎる。

「好き」という気持ちだけで、真奈は人生において大きすぎる決断をした。熱く、深い情熱はときに人を容易く変えてしまうのかな。

貴史との別れの場面の真奈の台詞
「許さないでいいよ。私のこと、一生、赦さないでいいから」
こんなの、貴史からするとあまりにも自分勝手で無責任な言葉だと思う。それでも、竜介との唯一無二の繋がりを思えば真奈に共感してしまうんだよなぁ、、、。
貴史に幸あれ。

最後に、性暴力は決して正当化され得ないものであってほしい。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素敵な話でした。
タヒチの情景が目に浮かび、読みながら現地の風や熱を感じられました。

宝石店に勤める真奈が、真珠の買い付けにタヒチを訪れたとき、元恋人の竜介と再会する。
十年前、あまりにも自由すぎる彼とは未来が描けないと思って別れ、、でも再会した彼はタヒチで自由な暮らしを実現し、逞しくなって輝いていた。

お互いに恋人がいて、今の暮らしがあって。
旅先での短い時間、焦がれる気持ちに蓋をして忘れ過ごそうとしたけれど、何度も顔を合わせていくうち、どうしようもなくなり。。無人の小島での、一夜の真実。そして1年半後の真奈の決断。

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2020年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「男ともだち」の解説を書いていた著者だったので、書店で見つけて購入。
真奈のような決断ができる女性が心の底からうらやましい。職場のお局からいびられながらも、自分の仕事に誇りをもって楽しくこなし、年下の彼氏とは順調。このまま結婚かというタイミングで経験したタヒチ出張で昔の恋人と再会する。
背表紙の概要で元彼と再会と見たときは、タイトルも相まって、よくある恋愛小説かな?と思ったけど、全然違った。
タヒチの描写がとっても美しくて、まるでその場にいるような気にまでなれてしまうし、年下彼氏の勘の鋭さや、彼からのちょっとした一言にカッとなってしまうシーンなどは、リアルでこちらがどきどきしてしまうほどだった。

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2020年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめされたので
この感想がものさしのように測られるな…と思いつつ書いてこうと思う
南の島、解放感、伝統の雰囲気もステキでいて言葉に発しない語りがとてもよく、すごく恋愛に特化してる語りだった、それを現地の雰囲気に落とし込む技法?も読んでて気持ちよかったりした
一冊を通して題名がありふれた愛のように感じてしまった、誤解が無いよう物語は素敵だったし普段味合わないようなざわざわする?気持ちも不思議でよかった
ただ自分がこの本の読者像ではなかった、つまり女性の為に書かれた物語で女性100人全員が共感でき、100人全員同じ道を選びそうでもあるから、だって仕方ないじゃんとなると思うだって自分だったらと聞かれてもそうなってしまう
でもそこが自分の中で落とし込めなかった、貴史が貴史の気持ちが痛いほどわかってしまう、マナの泣いてる自分が卑怯だとなる場面もとてもずるくてラストの章、マナだけの視点、無の境地だった
辛いカクテルを飲んで気持ちよく夜風に涼みたくなったよ夜のプールに入りたいくらい、実際はボンベが必要なくらいしんどかった、身近にありふれとるのよ…

好きなフレーズ引用
そういう時はあえて一歩引いて仕切り直して自分の乗っかる流れそのものが変わるのを待ってやることが大事なんだ
人生しんどいことだって起こるけどもし雨が降らなかったらそのあとにあんなきれいな虹が架かることもないのよ
怖れも迷いもゆえのない後ろめたさも。自分に害をなすものが外側にあると思うから怖い。自らの心の問題だと思い定めてしまえば怖れる必要はない。怖れでも意味がない
ずっと海の上にいたせいで頭も体もまだゆうらり揺れていたが胸のうちが激しく波立ってるのはそのせいではなかった
二度とくるなじゃないあたりに愛が感じられるわ

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タヒチ女性に憧れる。気丈で、情熱的で、まっすぐ。
日本女性にはないストレートさが何よりの魅力だと思った。タヒチには行ったこともないし、想像もできないが、物語に出てくる情景描写や人間を見ているととてもいいところなんだろうなと思った。
タヒチダンスは見たことがあるため、踊るマリヴァの想像は簡単にできた。
タヒチ女性にも、日本女性にも全く異なった魅力があるとこの本で感じた。真奈は良くも悪くも日本人女性の代表のような人で、何をいうにもちゃんと考えて発言する。この謙虚さは、やはり日本人女性にしかないものだと思った。
村山さんの恋愛小説は、進みが良くてすらすら読める。

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2023年10月07日

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