あらすじ
2月末に退任したホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領が、2012年のリオ会議での感動的なスピーチを中心に「世界一貧しい大統領」として日本でもブームとなっています。本書は、冒頭にそのスピーチ全文を掲載。そして彼の他の演説やインタビューの中から名言をピックアップして、ホセ・ムヒカ氏の人となりと思想、生き方をわかりやすく解説します。
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Posted by ブクログ
豊さとは何かを考えるいいきっかけとなる本。
自分の生き方を押し付けるわけでなく、先進国の人々に問いかける話し方は改めて生き方を考えさせられる
印象に残った言葉:
・本当のリーダーとは、多くの事を成し遂げる者ではなく、自分を遥かに超えるような人材を育てる者
・貧乏とは欲が多すぎて満足できない人のこと
→欲しいものを買うのはお金だけではなく、買うためのお金を稼いでいる時間も消費している
Posted by ブクログ
物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由
この地球上で、唯一価値のある中毒は愛だけ
人間のもっとも大事なもの 生きる時間
多くの時間を仕事にさいて、お給料もらい、消費している私
言葉が刺さりました
時間、、、大切な時間を有意義に使えてるだろうか、、
多くの人々に響く言葉
でも資本主義の上位にいる人達には納得出来ない部分もあるかもしれないな
弱者に寄り添う素晴らしい大統領
13年間も投獄されていたとは知らなかった
でもその年月が、ホセ・ムヒカの信念を作ったといっても過言じゃない
何回も読み直して自分の心に問いかけます
Posted by ブクログ
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
「人がものを買うときは、お金で買ってはいない。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っているのです。」
超消費社会での幸福とはなにか。
消費のための労働で、自分の人生を消費している。
自分の人生の時間を好きなことに使っているときが本当に自由なときである。
「人生はもらうだけでは駄目なのです。まずは自分の何かをあげること。どんなにボロクソな状態でも、必ず自分より悲惨な状態の人に何かをあげられます。」
功績
・社会福祉住宅計画(1万5000世帯の貧困家庭への住宅供与)
・大麻の所持、使用、栽培の合法化(政府のコントロールにより麻薬組織の資金源を断つ)
・人工妊娠中絶の合法化
Posted by ブクログ
リオ会議でのスピーチももちろん良かったけど、なにげに麻薬や妊娠中絶、同性婚の合法化がすごく良いと思いました☆確かに新しい事をする事による弊害もあるとは思うけど、それを必要と考えている人を無視して耳障りの良い正論を押し付けても何も解決しないと思うし、文句ばっか言ってないでまずはやってみる事も大事なんじゃないかな~。
ちなみに、前半のお金に対する考え方はちょっと極端過ぎる印象を受けたんだけど、敢えて極端な価値観を問題提起する事でいい感じの折り合いがつけられるような気がしたし、実際に行った政策も、やっぱり何かを大きく変えようとするならこれくらい思いっきり変えないとダメだよねと思いました☆サクッと読めるしおススメ!!
Posted by ブクログ
何年か前に世界で最も貧しい大統領としてスピーチが話題になったときから、全文を読んでみたいと思っていました。さぞや立派な方なのだろうと思っていたら、若い時には武装組織に入っていて、13年間も投獄されていたとか。しかも、かなり過激なことを言って、何度か外交問題にもなりかけている。そんな、最初の想像とはまったく違う姿がこの本には書いてあります。政治家の何を見るかで、その人に対する印象は大分変わるのだなと改めて思いました。多角的に見るのは大事ですね。
ところでホセ・ムヒカ氏は5年の任期を終えて大統領を退任していますが、再任しなかったのは不支持者も多かったからなのかな?と思ったら、そのときの支持率は65%程度。単純にウルグアイは、再任禁止みたいです。