あらすじ
障害は人ではなく、環境にある――この小さな気づきが、車イスに乗った青年に4000万人市場をもたらした。偏差値33から一念発起、大学進学、起業時代の極貧生活を経て、ユニバーサルデザインを牽引するベンチャー経営者へ。その劇的な半生と、斬新なビジネスモデルを生んだ独自の「反転戦略」を明かす。
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Posted by ブクログ
一見、障害のある方の自伝のように見えますが、読めば全く違うことがわかります。
当事者として、同時に支援者として、日本における障害者対応をどうしていくのがいいかが丁寧に記されています。
バリアをバリューに、言うは易し行うは難し。
でも、行うは難ければこそ、言い続けるべき観点でもある。
障害は人ではなく社会の側にある。
一人ひとりの困り事にまっすぐ目を向ける。
繰り返し様々な場で提唱されていながらなかなか形にならないこの感覚を、やはり地道に高めて広めていく他ないのかなと、改めて思った。
そして、障害に限らない様々な困り事を、本人が、周囲が、社会がバリューに変えていければ、ますますよい社会になると確信した。
そして「障害」という言葉を使わなくても、誰もがあるがままで当たり前に幸せになれる社会を目指したい。
そのために自分ができることは?
Posted by ブクログ
2016年24冊目。
「バリアフリー」ではなく「バリアバリュー(障害を価値に)」という発想が前々から気になっていて、著書が出たので読んでみた。
著者ご本人が車椅子の身で、特別扱いされて嫌な思いをした過去が赤裸々に綴られている。
「障害者かどうか」というくくりで相手を見るのではなく、障害があろうがなかろうが、相手を唯一無二の存在として認め、それぞれが困っていること、それぞれが持っている力を見る感性が大事なんだと思う。
ユニバーサルマナー検定は受けてみたいなと思った。
Posted by ブクログ
障害者からこのような前向きな意思を示されると、健常者も心から社会のバリアとどう向き合い、改善していくかと同じく前向きに考えていくことができる。
障害者とバリアフリーに関することは、とかく良心やら道徳心やらに訴えかけてさも義務であるかのように説き伏せる言論が主流だが、それは人間心理的には逆効果だと思う。何かのきっかけで反発に回りかねないから。
文章も平易で読みやすいので、中学生くらいの読書感想文の課題図書にぴったりではないだろうか。
Posted by ブクログ
障害者も健常者も関係なく、みな自分の人生を生きているのだなと感じた。
障害者だから可愛そうではなく、健常者だから恵まれている訳でもない。
仕事に壁を感じている今の自分にフィットした。
Posted by ブクログ
非常にポジティブな話の連続で勇気の湧いてくる本だ.第5章の価値を育てる7つの習慣 が良い.特に 「なぜ」「どうして」を3回くり返す が大事だと感じる.また 最高の準備をする というのも重要だ.