あらすじ
『俺の弟子なら、障害ぐらい乗り越えてこい』
急ぎ聖都に帰還したルシエルだったが、
そこで待ち受けていたのは、ルシエルの失脚を狙う執行部の闇であった。
どうやらルシエルが神罰を受けたという噂を流したのも彼らのようであった。
味方であるはずのカトリーヌも自由に動けていない状況で、
四面楚歌な状況に陥るルシエル。ひとまずは一時退却。
メラトニに活動拠点を作り、
師匠ブロド、ライオネルたちと共に状況の打開を思案するのだが――。
夢は老衰!?
念願の昇進目前、事件に巻き込まれて死んでしまったサラリーマンの異世界転生成り上がりファンタジー。
これは命が軽く扱われる異世界を平穏に生き抜く為、主人公・ルシエルがあれこれ頑張るお話。
死後、治癒士として異世界に転生したルシエル。
まず彼は自分の身を守れるよう最低限戦える能力を得る為、冒険者ギルドで訓練を受けることになる。
だがそれは、連日「死なない程度」にボコボコにされる、元現代日本人にはあまりに厳しいものだった。
しかし努力家であるルシエルは、周囲から“ドMゾンビ”と呼ばれつつも着実に力を付けていく。
本作はいきなり無双というものではなく、凡人でも絶えず地道に努力を積み重ねる事が強さに繋がり、それがいずれ大きな力になるという様にカタルシスを得るタイプものとなっている。
巻き込まれ体質であるルシエルは、とあることで出世することになるのだが、なんとも中間管理職的な立場に胃を痛めながら、エライ人の指示に対応する様子には親近感を覚える方もいるのではないだろうか。
そんなサラリーマンにおすすめしたい一作だ。
感情タグBEST3
物語は加速するのか?
9巻の続きを今か今かと待ち望み、10巻を読み終えました。
人というものを捉えた作品だなぁとあらためて感じました。
物語は落ちつくのか?いや、そんなわけないか、主人公がまきこまれ体質だものなー!
次巻が楽しみです!