あらすじ
悪徳治癒士の陰謀で、表向きは教会本部へと栄転することになったルシエル。
そこで、教会の地下に隠された怪しげなダンジョンの攻略を命じられる。
治癒士のくせに、軽く脳筋ぎみなルシエルは、何かのシミュレーションだと勘違いしたまま、命がけの特攻をしかける始末。
だがそこには隠された秘密があって……。
※本作品は電子書籍配信用に再編集しております。
夢は老衰!?
念願の昇進目前、事件に巻き込まれて死んでしまったサラリーマンの異世界転生成り上がりファンタジー。
これは命が軽く扱われる異世界を平穏に生き抜く為、主人公・ルシエルがあれこれ頑張るお話。
死後、治癒士として異世界に転生したルシエル。
まず彼は自分の身を守れるよう最低限戦える能力を得る為、冒険者ギルドで訓練を受けることになる。
だがそれは、連日「死なない程度」にボコボコにされる、元現代日本人にはあまりに厳しいものだった。
しかし努力家であるルシエルは、周囲から“ドMゾンビ”と呼ばれつつも着実に力を付けていく。
本作はいきなり無双というものではなく、凡人でも絶えず地道に努力を積み重ねる事が強さに繋がり、それがいずれ大きな力になるという様にカタルシスを得るタイプものとなっている。
巻き込まれ体質であるルシエルは、とあることで出世することになるのだが、なんとも中間管理職的な立場に胃を痛めながら、エライ人の指示に対応する様子には親近感を覚える方もいるのではないだろうか。
そんなサラリーマンにおすすめしたい一作だ。
感情タグBEST3
刺されても怒りながら治療する場面は、さすがだと思うが、少し引いてしまうが、それ以外は迷宮を攻略しつつも、相変わらずの日々を送っている。
ルシエルらしい日々が、良い、と思える巻だ。
Posted by ブクログ
メラトニの治療士ギルドから、聖シュルール共和国の聖都シュルールの城のような治療士ギルド本部に転勤する主人公のルシエル。だいたい展開は想像つくのだが、読んでいて結構痛快だし暖かい心持になる。面白いシリーズだ。治療士なのにギルドの地下の迷宮を攻略することになる。ありゃりゃ、ゲームみたいじゃ面白くないな、と思ったが、ちゃんと人との繋がりのドラマもある。出てくる人物もなかなか好漢たちだしね。いや、魅力的な女性が多いよ。戦乙女騎士団なんて出てくるし、ギルドノトップが女性だしね。やっぱり主人公は、ギルド本部も変えていってしまうよ。
運が良すぎる
1巻の序盤で運が上がるスキルを得ていましたが、そのおかげで今回もスピーディーな展開です
具体的には、今回で1本迷宮を踏破しました
4巻までしか読んませんが続きも読みたい
平穏は遠く
何とか生き残りたいと思っていたはずが、生き残るために鍛え続けることで端から見たらとんでもない命知らずのゾンビ勇者になってしまいました。さすが努力の天才。どうやら世界を救う使命が課されてしまった様子。この先どんなことになってしまうのでしょうか。