あらすじ
父が戻ってくるまで、伯爵の屋敷で愛人として暮らすなんて!
上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人……?だがルーシーの期待も空しく、その紳士――キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。■上流階級の娘でありながら貧しい暮らしを強いられるルーシーと、広大な屋敷で何不自由なく育った伯爵のジェームズ。本来なら出会うはずもなかった二人の間に芽生えた恋の行方は? 不遇にめげずひたむきなヒロインに涙する、エリザベス・ロールズの感動作。
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愛人契約の行く末は
父親の莫大な債務のため落ちぶれたヒロインは身分違いと経済的な支援を受けるため、プロの高級娼婦ではないのにヒーローと愛人契約の選択をします。
ですが素人なので、ヒーローを本当に愛してしまいました。ヒーローもヒロインを愛しく思っています。二人がだんだん親密になっていく部分はよかったです。
ヒロインのキャラが身分がどん底に落ちてもバイオリンが得意で路上演奏して稼いでいたり、家賃を払うにもパンを買うにも苦労しながら自活していたり、芯があります。また貴族のヒーローにはわからない底辺の人達の生活や気持ちがわかり健気なので、もっとそういう部分が作品に絡めてあったら他のラブストーリーにはない奥行きがあって、もっと楽しめたかもと。。。