あらすじ
ここは、昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いに、こぢんまりと建っている仕出し&弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚さんは二十代半ばの美しい人で、なぜか毎週お見合いをしている。いつも残念な結果に終わるらしいんだけど、どうしてなんだ? 「結婚したいんですか?」と尋ねると「お見合いがライフワークなの」と答える彼女。うーん、お茶目な人だ。そんな花柚さんが作る最高に美味しいお弁当は、とても人気で、花柚さんもバイトのぼくも毎日、朝から仕出しや弁当販売で大忙し。あ、いらっしゃいませ! どのお弁当にしますか?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うわー、これはいいお話だな。
読み終わってほっこりと心が温かくなる。
主人公たちが作るお弁当も美味しそうで幸せ。
ヒロインは花柚さんなんだけど、その恋を主人公が見守る側になるのは、ちょっと新鮮。
まあ、弟子だからね^^
途中,花柚さんと永谷さんのことで切なくなったけど、あれがそういうことだったとわかって、笑ってしまった。まったく。でも、そういうところもいい。
「二十四節気」「七十二候」も、古く続く家のことも、京都の舞台によく合っていて、物語の中にすっと入り込めた。
ぜひ、続きを読んでみたいお話だ。
Posted by ブクログ
花柚さんが営む仕出しお弁当屋さんのお話。
二十四節気七十二候の季節を花や食材で愉しむ♪ 素敵♪
でてくるおかずはどれもステキで美味しそう!
食材に向き合い、相手のことを思って作る花柚さんのお弁当を一度食べてみたいなぁ~♪
ゆったりとした時間が流れていて私も日本の季節のこと、食材のこと、もっともっと勉強したくなりました。
主人公が花柚さんから習っているシーンなんて、私もふむふむ、と思いながら読んでいたり(笑)
前向きな気持ちになれる一冊でした^^♪
Posted by ブクログ
面白かったです。
美味しそうな表紙のイラストに惹かれて読んだのですが、京都と美食はいくつも読んでいるのにこの本も好きだ!と思いました。
お弁当が美味しそうなのは勿論、京都の上流階級の登場人物たちが濃くて良いです。
主人公の彗太は上流階級ではないので彼が驚く時に同じように驚くのですが、ふわふわしているけどしっかりしている花柚さんも、上からな総一郎さんも良いですが、特に高等遊民な美津彦さんが好きです。
花柚さんと総一郎さんと美津彦さんの幼なじみのやりとり、笑いました。
花柚さんの料理の師匠の藤沢先生の回はしんみりしました。
七十二候も素敵です。
シリーズ続きも楽しみです。この巻で一応の区切りがついているので、ここからどう続くのかな。
Posted by ブクログ
久しぶりに自分で購入した本。
昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いにこぢんまりと建つ、仕出し弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚が心をこめて作る最高に美味しいお弁当を食べれば、どんな人でも笑みがこぼれてしまう。ちどり亭を舞台に紡がれる幸せな物語。シリーズ1作目。
初めて読む作家さん。
京都の姉小路通にある仕出し弁当屋「ちどり亭」が舞台。
店主の花柚さんとバイトの大学生・彗。
記録するのが好きな私は「お弁当練習帖」にものすごくそそられた!
読んで良かった!
すごく好きな空気感。お弁当もとってもおいしそうで…。
七十二候に絡めて話が進んでいくのもいい。
ちどり亭に入り浸る、花柚さんのはとこの美津彦さんが好きだわ~(笑)
端午の節句のお重(240p)作ってみたいな。
続編ももちろん買います!
2021.3再読
ちどり亭が近所にあったら絶対に常連になる!!
季節のものを取り入れた、品数の多いお弁当が本当においしそう。
自分のお弁当を預ければ、そこに詰めてくれるのもありがたい。
店主の花柚さんはお嬢様でおっとりした雰囲気なんだけど、しっかりとした芯があって、いいこと言うんだよね~。
Posted by ブクログ
お弁当屋さん(仕出し屋さん)の話し。表紙が可愛いので衝動買い。
話し自体もほっこりしているので、割と安心して読み進めていくことが出来た。読み終えたら自分も料理をしてみたくなる本。
Posted by ブクログ
第1章から心和む素敵なお話で
登場人物全員が優しい雰囲気に包まれている。
花柚さんがとっても可愛らしいです。
出てくるおかずがどれも素敵で、
ひとつひとつが細かく描写されています。
料理を作っている過程の説明が丁寧で
レシピ本みたい。
「弁当は持ち運べる家庭だ〜」の部分で
学生の頃はお昼休みになると
友達同士で弁当を見比べたりしていました。
けどひとつも同じお弁当はなくて、
色んな家庭があるってこういうことかと思いました。
Posted by ブクログ
京都の名家のお嬢様が、兄の失踪に伴い家を継ぐ運命に。そして婿を取る迄のあいだに弁当屋を経営。元々は小さい頃から嫁入りのために、親戚に料理を習っていたもの。100冊近くの記録ノートが宝物。ここにコンパで酔い潰れた19歳の男子学生が、拾われてアルバイトで働いている。
店主の花柚は毎週土曜日のお見合いが、習慣になっている。このお見合いで培った人脈が、色々なトラブルに役立つという不思議な展開。
花柚と名家の親戚同士の跡取問題、バイト学生自身の同級生との恋愛模様が繰り広げられる。
美味しい弁当の作り方だけでは無い、初々しい恋愛が甘酸っぱい。
花柚の恋愛が成就するかと思われた最後の展開。念のために調べたこのシリーズは4作まであり、まだまだ結婚までに紆余曲折があるようだ。
Posted by ブクログ
季節の移り変わりや食文化を感じながら旧家のお嬢さんが営むお弁当屋さんの話を読むのは楽しかった。
馴染みが薄い分ファンタジーみもあったかもしれない。
登場人物の中では美津彦が好きかなぁ。
色々とちょうどいい距離の取り方で人と接する感じが好感持てた。
彗太は若いからか主人公だからか思慮が浅いし理想がすぎるんだよなぁ、自分にそう課すのは自由だけど人にやったら押し付けだろって思う。
4巻くらいまで出てるようなので今後続編読んでいくのが楽しみな作品。
Posted by ブクログ
人間模様と料理は相性が良い。人間関係において食は密接に関わるからだ。
お弁当屋を営む箱入り娘は長年作り続けた料理の腕は確かで、思わず読み手のお腹が空くような料理を作る。
季節の移ろいと恋愛が展開する中で、物語の真ん中にはきちんとお弁当の具材や料理が鎮座する。登場人物たちの動向も気になるけれど、料理が疎かになっては本末転倒なので、この手の料理小説としては満足できた。
時間をかけ手間をかけ作る料理は、愛おしい。
Posted by ブクログ
設定が普通じゃないけど、物語だから面白く読める。ご飯もお弁当も美味しそうだし、みんなクセがあってもいい人たちで、心が疲れて和みたい時にいい話だと思う。
昔作ってもらっていた、お弁当を思い出した。あの時にスマホがあったら、ちゃんと思い出を写真に残しておけたのになぁ…。
Posted by ブクログ
京都の仕出し弁当屋さんのお話
作られているおかずが上品で、季節や行事ごとの作法が散りばめられたお弁当が作られています。
お麩を使った揚げ出し豆腐、おにぎりを揚げて作る中華風おこげスープ、鰆の照り焼き…いつか作ってみたいです!
詳しいレシピなどは載ってませんが、作中にもあるようにトライアンドエラーで試行錯誤して自分の味を作り出すのが料理なんだなと感じました。
弁当屋さんの女将さんと周りの人たちの物語も楽しめながら読めました。
Posted by ブクログ
京都の小さなお弁当屋さんが舞台のお話。
登場人物に悪人がおらず、一切嫌な気分にならずに気軽に読める一冊。
花柚さんの言葉「お弁当は、家を出た家族が遠く離れたところで食べることを考えて作ったものでしょう。持ち運べる『家庭』なのよね。自分のためのお弁当だって、未来の自分のための思いやりなの」
に感銘を受けた。お弁当を作ってもらえることの有り難みを教えてくれ、自分がお弁当を作るのも楽しみになった。
花柚さんと総一郎、彗と菜月の今後が気になる。
Posted by ブクログ
☆4
シリーズ第1弾
京都の姉少路通沿いにこぢんまりと建つ、仕出し弁当屋「ちどり亭」が舞台。
店主の花柚さんが作るお料理はどれもとっても美味しそうで、読んでいてお腹が空いてきます♡
お弁当は、家を出た家族が遠く離れたところで食べることを考えて作ったもので、持ち運べる「家庭」だという話や、その他にも心に響く言葉がたくさん出てきました。
そして私自身も、誰かのために丁寧なお弁当を作ってみたいという気持ちになりました❁⃘*.゚
次巻も引き続き読み進たいと思います(*´˘`*)
Posted by ブクログ
京都のお弁当屋さんのお話。日によって変わるお弁当の内容が一つ一つ書かれていて、少し説明されていて、食欲をそそるし食べてみたい!
料理を作る時のポイントや良家の昔ながらの礼儀作法というか、料理の意味やお祝いの料理など、しつこくない程度に書かれていて勉強になる。
人間関係は複雑?ではないけど少し遠回り。でもそんなにムズムズしないのはもったいぶらないからかな?
お弁当を『持ち運べる家庭』と表現したり、不特定多数のためではなくて誰かが自分のために作るお弁当のありがたみとか大切さを語ったり、お客さん美味しいお弁当を届けるために一生懸命取り組む姿勢がとても素晴らしいと思う。
Posted by ブクログ
お料理一つ一つ丁寧に作っていてこれを読んでいたら自分もそのように作ってみたいと思いました。お話の内容も暖かくて凄く良かったです。
ずっと読んでいたい作品です。
Posted by ブクログ
妻の勧めで手にした。
読んでて元気がもらえる本だと思う。まず食欲が湧いてくる。食べたい。ちどり亭に行ってお弁当を買いたい、と素直に思わせてくれる丁寧な表現に魅了される。
そして花柚さんの魅力。こんなお姉さんに料理を習いたい。一緒に仕事したい。彗太がうらやましい。
実写化されたら絶対観るだろうな。もうされてるのかなぁ?
心に潤いと彩りを与えてくれる一冊だと思う。続編もあるみたいなので、機会をみて手に取ってみたい。
Posted by ブクログ
相手の事を思って料理を作ることが、こんなに素晴らしいなんて。大変感動しました。京都のしきたりや作法も勉強になります。私も今から花柚さんのところで料理の修行をし、人生をやり直したい衝動にかられました。また、読み進める内に、お弁当のカラフルな色合いが頭に浮かび、この本を映像で観たいなと感じたのは、私だけでしょうか?登場人物の皆さんの結婚や恋愛が、2-4巻でどう進展するか今後の楽しみです。
Posted by ブクログ
最近読んだご飯系小説の中ではかなり好きな方です。
あとのり弁が美味しそう過ぎたので是非作ってみよう!!
続編もあるようなので、これは続きも読もうと思います。
Posted by ブクログ
京都烏丸駅近くにあるちどり亭という仕出し弁当屋さんの話。
この仕出し弁当屋を舞台に起こる色々な人間ドラマを短編連作で描いている。
美味しいお弁当が絡んだ話で、美味しく作るコツが所々に書かれているので、単純に小説として読むだけでなく、料理のコツも知れてなかなか楽しい。
Posted by ブクログ
京都のお弁当屋を舞台に繰り広げられる美味しくて心温まる人情ドラマ!
「お見合いがライフワークなの」という店主の花柚さんを中心に、京都を舞台にした物語。
丁寧な生活や食べ物の話が随所にちりばめられていて、
個性的な登場人物も分かりやすく、物語の空気感がとても心地よい。
二十四節気や七十二候の話がでてきたり
京都の由緒ある家の話や、マナーやしきたりなども含まれてて、
ただの美味しいごはんの話だけじゃないところも面白い。
こんなお弁当屋さんが近くにあるといいのになぁ。
Posted by ブクログ
京都にこじんまりと建っている、仕出し屋ちどり亭名家のお嬢様が営業してる。許嫁の人に美味しいもの食べて貰う為小学の時から料理を少しずつ始めた。今では最高に美味しい弁当を作って食べて頂く人を笑顔にする。愛情持って作ると言う事を少し変えた。
Posted by ブクログ
先生の所では泣いてしまった。
割とラスト直前まで悲しい結果かなと思ってしまったけど、ハッピーで良かった!
丁寧にご飯を作りたくなる話。
Posted by ブクログ
舞台は京都、小さな仕出し弁当屋「ちどり亭」の店主花柚さんはお見合いがライフワーク。バイトの大学生彗太の目線で二十四節気七十二候の季語と絡めて描かれる日常。
イシヤマアズサさんの装丁が美味しそう 照りがやばい。
花柚さんのキャラクターゆえなのかゆったりした空気感。
季節ごとに旬の素材を使って作られる料理の数々がすごく美味しそう。
揚げ出し豆腐の衣に片栗粉でなく、おろした麩をつけるってのやってみよう
今後も展開が気になりますね。
Posted by ブクログ
何を作ったかは何を食べたかを記録すること。ちょっとしたことから知り合った花柚さんにお料理を教えてもらうことになった大学生の主人公。こんな風に食べるものをひとつひとつ丁寧に作れる生活に憧れる(あくまでも憧れ)。二十四節気七十二候の季節感とか料理に込められた願いとか。食べてくれる人のことを考えてごはんをつくる。少し前までは当たり前のことだったはずなのに、今やこちらのほうが希少価値が高い。ここまで食材ひとつひとつに向き合うことはできないけれど、自分の食べるものはできるだけオーガナイズしていきたいと思った。
Posted by ブクログ
色とりどりのお弁当、誰かのために作る料理。
それを作り出す仕出し屋主人と取り巻く人々の、日常と恋の話。
図式が頭の中に浮かぶのがとても楽しく、色や形で細かく表現されているお弁当もとても魅力的だった。
彗太の恋が実る日は果たしてくるのか。
花柚さんは永谷さんとちゃんと結婚できるのか。
続きが気になる。