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Posted by ブクログ
家族の誰かが買った古い本が出てきて読んでみた。
立東舎ではなく新潮文庫だったかと思う。
ナイーブさとタフさとが同居した青春小説。たぶん70年代ぐらいにしか出せなかった空気感ではないかと思う。
文体は適度に軽くて読みやすく、ところどころに詩的な表現が登場してなかなかにいい感じ。
16歳でバンド組んで、大人のバンドとセッションして、ビールを飲んで、レイプされている女の子を助けて、仲間の一人はミュージシャンとしてプロデビューして、自分で車を運転して跳ね上げ橋を飛び越えてなんて今の時代にはとても想像できない。自伝的な小説らしいので、当時としてはある程度のリアリティがあるのだろうか。
タフなのはちょっと苦手だけれど、当時の若者と現代の若者とどちらに憧れるかと言われたら前者かなあ。