【感想・ネタバレ】小説 微熱少年のレビュー

あらすじ

60年代の少年たちの青春を叙情的に描いた、松本隆の長編小説処女作「やあ暗闇、ぼくの旧い友だち また君と話をしに来てしまったよ」。16ばんめの夏、平凡な高校生の「ぼく」は、バンド仲間と一緒に、ビーチボーイズのヒットナンバーが流れる海辺を訪れ、そこからひとつの物語が始まります。少しだけ年上の少女との出会い、ささやかな冒険、親友との友情、美しくも気まぐれな彼女との恋、日本中を熱狂させたザ・ビートルズの来日公演。さまざまな人との出会いが、少年の心に少しずつわずかな熱をおびさせていきます。60年代に高校時代を過ごした少年たちの淡く切ない青春を、リリカルなタッチで描いた、作詞家・松本隆の処女長編小説です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

家族の誰かが買った古い本が出てきて読んでみた。
立東舎ではなく新潮文庫だったかと思う。

ナイーブさとタフさとが同居した青春小説。たぶん70年代ぐらいにしか出せなかった空気感ではないかと思う。
文体は適度に軽くて読みやすく、ところどころに詩的な表現が登場してなかなかにいい感じ。

16歳でバンド組んで、大人のバンドとセッションして、ビールを飲んで、レイプされている女の子を助けて、仲間の一人はミュージシャンとしてプロデビューして、自分で車を運転して跳ね上げ橋を飛び越えてなんて今の時代にはとても想像できない。自伝的な小説らしいので、当時としてはある程度のリアリティがあるのだろうか。
タフなのはちょっと苦手だけれど、当時の若者と現代の若者とどちらに憧れるかと言われたら前者かなあ。

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2022年04月22日

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