あらすじ
「聴く」ことから「思考する力」が身につく!
「聴く」と「聞く」。「聴く」は注意深く聴くことで、単なる聞こえることとは違う。注意して聴きつづけることはかなり疲れるため、講演会でもつい居眠りしてしまう人は多い。大事なことを聴いて頭に入れる力が弱っているのである。思考の流れについていくのが下手な人が多い日本は、「耳バカ社会」になっている。
知性とは「聴く」「話す」「読む」「書く」の4つがすべて揃って養われる。「読む」「書く」が重視されている現代だが、「聴く力」=人の話をよく聴くことから「思考力」が深まっていく。
思考力の方法としての「聴く力」について考える。
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Posted by ブクログ
思考力の大家、外山先生の耳学に関する話。
読み書きでは目を使って思考するが、そうではなく講演を聴く。そして考えるという論を展開される。
たしかに英語4技能で最近注力されているのもスピーキングやリスニングだったりするので、この発話、聴く力周りは重要だと思われてきている。
よく、壁打ちという形で誰かと対話しながら思考力を深めることがあると思うが、講演を聞きながら考えるというのも振り返ってみるとよくあったかもしれない。
どうしてもそこでメモやわかったことを書いてしまう癖があるが、それはそれで良いのではないかと思っている。
ただ、ちょっと上から目線感のある論調は読んでいて疲れる。
■目次
I 耳バカ社会
II 基本は「聴く話す」
III 「読む書く」重視の欠陥
IV 日本語の大問題
V 知は「聴く話す」「読む書く」生活から