あらすじ
開業以来150年、東京の鉄道はつねに町づくりとともにあった。江戸以来の水道を横切るための煉瓦アーチ橋。多摩川の砂利で作ったコンクリート高架。壮麗な旧万世橋駅や浅草駅。そしてあちこちに延伸された軍用鉄道と戦争の痕跡……。東京駅舎のように誰もが知っている文化財から、絶滅寸前の吊り掛け電車や駅の木製ベンチ、構内踏切のような意外なものまで、首都に残る貴重な100の歴史的遺産を精選して紹介する。
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Posted by ブクログ
途中までは知っているところばかりで、通り一遍な遺構本かと思って呼び飛ばしに入ろうとしたところで、話がどんどんディープな方向に。
戦争遺構や日野煉瓦の話まで飛び出し、大変勉強になる、へぇ!の多い良本でした。
実はあまり自分の中で新書サイズでいい本に出会う機会がないのです。
Posted by ブクログ
二番煎じ本だと思ったが違った。四谷駅付近のいくつものトンネルの成り立ちをカシミール3Dの立体地図を使って解説したり、テキサス大学のHPで日本の地図にない軍用線を紹介したり、三鷹駅下の煉瓦アーチ橋を発見したり、初めて知る内容がいくつもあった。新書のため写真が小さいのがやや気になるが、初めて見る昔の写真が多数ある。