あらすじ
編集者の尚登は突如クビを言い渡され、何故か料理人として次の職場を斡旋されることに。そこで待っていたのは若手写真家の秋彦。うずまきを偏愛する彼と前代未聞のエスカルゴ料理店を立ち上げることになるが……!?【電子限定、著者サイン入り!】
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Posted by ブクログ
幸せになる。
「何かを作る(創る)」ことに対する、著者の深い愛情を感じる。
和洋様々、そしてエスカルゴ!!という馴染みのない?料理の数々。
どれも美味しそうで、もう、食べたい……
うどん対決にも笑ってしまったが、まさかエスカルゴを乗せるとは???
まるっきり発想しなかったレシピなので衝撃。
なお、軍艦巻きが一番食べたい。食べたいったら食べたい。
キャラクターがどれも愛おしく、読者の「コレ!」というツボを押さえている感じもいい。サービス満点。
みんなちょっとずつはた迷惑で、可愛い。
桜というキャラの存外無遠慮なところと、酒豪に笑った。
Posted by ブクログ
小さな出版社の編集者からいきなりエスカルゴを扱う店の調理師になる主人公。螺旋好きの写真家兼店長、高校生ながら家計を助けるためにガールズバーで働くその妹などその店の家族も複雑ながら面白い。
主人公の実家は讃岐うどん店なのに、伊勢うどん店の娘とほのかな恋愛も何だかロミオとジュリエットみたいで面白い。
本物のエスカルゴはどういうものなのか、ちょっと興味も湧くし、とにかく出てくる料理が全て美味しそう。
何となく原宏一さんみたいなテイストながら、出てくる登場人物たちはみんな良い意味で大らかでやっぱり津原さんらしいなとも思う。
終盤、あの猿渡がチラッと出てくる(名前だけなのが残念)のが嬉しかった。相変わらず豆腐と伯爵と仲良くしているみたいでニンマリする。
こういう気取らないお店なら入ってみたい。