【感想・ネタバレ】世界ナンバーワンの日本の小さな会社のレビュー

あらすじ

「新しい時代のモノづくり、心の時代の経営のあり方、仕事の仕方、いきざまを教えられます。」

坂本光司(法政大学大学院政策創造研究科 教授)氏 推薦!


小さくても、いや、小さいからこそブランドをつくりたい!
日本が誇る世界ナンバーワン企業のニッチ・トップ戦略を徹底取材!ニッチ・トップ戦略の新定義

小さくても大きく成長したブランド「イチローズモルト」「ソメス」を育ててきた張本人である、肥土伊知郎氏(ベンチャーウイスキー取締役社長)、染谷昇氏(ソメスサドル代表取締役)への徹底取材から、「ニッチ・トップ戦略」を紐解いていきます。

私はこの取材を通して、ベンチャーウイスキーの肥土社長やソメスサドルの染谷社長が、真のイノベーターであることを実感しました。
両社が扱っている商材は、ウイスキーやカバン・バッグというモノであり、私たちの住む世界にとって特に目新しい類の商品ではありません。
それにもかかわらず、なぜ後発で“ナンバーワン”の称号を手に入れられるまでになるのでしょうか?
「秩父で造ることにこだわったウイスキー」「馬具職人がつくるカバン・バッグ」という“意味”を見出し、それを基盤に“世界で唯一の物語”による価値を発見しています。

このブランド価値を創造する過程こそが、特に中小・ベンチャー企業にかぎらず、公的機関や支援機関の方々も含めたリーダーにとって、両社長から学ぶべきもっとも大きな教訓であると私は確信しています。
しかも、両社長とも「ほぼゼロ」からブランドをスタートさせているように、挑戦することの価値を教えていただけます。

肥土社長、染谷社長の生い立ちや成長、気づきについて知りたい方にとって、読み物としても読み応えがあります。
ブランディングの実践を学びたい方は第3章「小さいけれども、地元に愛されて、独り立ちするブランドづくり」までお読みいただければと思います。

本書で取り上げた企業・・・
・ベンチャーウイスキー
・ソメスサドル
・さくらひめプロジェクト
・四万十とおわ
・小田急百貨店
・石垣島スパイスマーケット
・ミマツ工芸

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

地元のバーでマスターが語り知る。余市を嗜み酔うも物語(誕生秘話)の記憶は鮮明だ。苦難苦闘の末にジャパニーズウィスキー(JW)が世界へ先んじ挑む様は誇らしく。ソメスサドルから技術経営を学ぶ。

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2017年06月23日

Posted by ブクログ

地域活性化を考える上で、学びの多かった一冊。
以下思ったこと。

6次産業化について。
1×2×3の発想って、大体3のアクターが1、2をサポートする形で動いてることが多い。
けどよく考えたら大事なのって、そもそもの2であり1なんだよなぁ。
良いモノでなければそもそもどんなに販路構成しても売れないよ。

じゃあ今3で取り組んでる企業はどうするか。
1や2に出資するのも方向は間違いなさそうなんだけど、もっと深くのめり込まないといけないと思う。
出資どころか自分がやるくらいの意気込みじゃないと。

でもそれには設投が必要だったり、色々ハードルはあるし
何よりそれが本業じゃないから、人生かけるようなリスクとらないでやるのと、とってやるのには天地の差がある中で
どうしても腰の入り方が変わってくる。
雲の上から高い目線で何言ってんの、ってならないように
どう克服するか。どうやって高いレベルまで持っていくか。

考えます。色々と。

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2018年08月27日

Posted by ブクログ

ソメスサドル

同社のものづくりへの想いとは、「馬具職人のプライド」です。

馬具に求められる性能とは、第一には絶対に壊れないことであり、第二には「人馬一体」となるための繊細な気配りと調整です。

「ソメス」とは、フランス語で”頂点”を意味する”ソメ”からつくられた造語です。英語で”鞍”の意味の「サドル」を足し、ソメスサドルは「最高の鞍」という意味をもつブランドとして立ち上げられました。


エルメスも馬具を今でも作っている。
例えば素材です。上質な革を入手するために各メーカーとも苦慮しているところですが、エルメスは牛の育成段階まで自社で把握しているそうです。


経営者にとって、もっとも重要となる能力とは”市場を読み解く肌感覚”です。そのために”直感”を磨くことが大事であるともいえます。そのためにも日頃から現場に出て市場を知り、本物を体験し、時代を感じることが欠かせません。

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2016年08月03日

Posted by ブクログ

元小田急百貨店のバイヤーさんが著者で、イチローズモルトやソメスサドルといった日本の小さいけれど独自性を出しているメーカーをクローズアップして描いた本。
2社とも東京ではなく地方の地元に根ざした発展を志していて、それなりに苦労もしながら自分たちなりのポジションを見つけて、伸びてきた会社。少しボリューム感として軽い印象はありましたが、それだけにサクッと読めるのでケーススタディとして読んでみても良いのでは。

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2017年04月09日

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