【感想・ネタバレ】快楽の効用 ──嗜好品をめぐるあれこれのレビュー

あらすじ

嗜好品は古くから見出され、追い求められてきた。酒、煙草、お菓子。コーヒー、お茶、チョコレートなどのカフェイン。これらの多くは稀少品であったが、資本主義の発展とともに、大衆消費品となっていく。この過程をたどると、快楽と癒着した歴史が浮かび上がり、欲望の形が明らかになる。なぜひとは嗜好品を求めるのか? それを快楽とするならば、快楽とは何なのか? 嗜みとつき合うための技術と経験とは? 人文学と科学の両方の知見を援用しながら、生命の余剰とでもいうべき嗜好品を考察し、人間の実存に迫る一冊。

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Posted by ブクログ

嗜好品、つまり無駄なものへの哀惜の詰まった本。質感のあるうまい文章がところどころに見えて、へたくそな小説を読むよりも、心が幾度か揺り動かされた。章立ても凝っていて興味深いのだが、調べたことを羅列しているだけで、言いたいことがやや不明瞭なのが難点。どんくさい生き方をしてきて人なのかしら、と、何か親近感が湧く。いずれにしても、今だこういう書き手が存在するということはとても貴重なことだ。

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2012年12月08日

Posted by ブクログ

快楽の効用という題名に引かれて購入

飲酒や喫煙といった嗜好品が、人間にとってどのような意味があるのか。
漫画「バーテンダー」ででてきた言葉「健康には悪くても、精神にとってはいいものだ」を思い出しながら読んだ。

飲酒についての言及はなかったが、嗜好品についてもやもや存在していた考えが、うまく言語化されていて、読んだ後すっきり納得することができた。

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2010年10月26日

Posted by ブクログ

色んな快楽物質や嗜好品について書いた一冊。

学術的なことも書いてあるけれど、著者のエッセイという感じがした。

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2018年08月05日

Posted by ブクログ

タバコとか砂糖とか。鹿島先生あたりを連想させる博識エッセイ。強い主張や斬新な知見があるわけではないが、わりと楽しめる。基本的に文学の人なんだと思う。

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2021年01月05日

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