【感想・ネタバレ】死の器【上下 合本版】のレビュー

あらすじ

高級クラブでVIPの接待をしていた、幼馴染の美女・麻利が謎の失踪を遂げた! 新聞記者の平野は、家出人捜索所の片山と共に麻利の行方を追うが、元首相や米国将校などを探るうちに、核燃料再処理や新兵器にかかわる陰謀にたどりつき――!?
※本電子書籍は『死の器 上』『死の器 下』を1冊にまとめた合本版です。

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死の器

民間家出人捜索会社を営む片山竜次は、娘の藤倉麻利が行方不明になったと、母親から捜索を依頼される。相模新報の記者である平野達志は、幼いころのただ1人の友、麻利を偶然見かける。

麻利を探す片山と平野は、とあるところで出会う。2人は、麻利が犯罪に巻き込まれた可能性を強め、協力して探索にあたる。

仲村慶子という麻利の同僚も登場し、行方不明者の探索は、細菌兵器、核燃再処理基地、関東軍第731部隊などがからむ複雑怪奇な人間模様のストーリー展開となる。著者の後書きから、ストーリーのヒントを紹介しておく。

著者のあとがき。

、、、、「死の器」とは狭義には、核の開発、広義には、民主主義と平和を脅すすべての危険を象徴するとお考えいただいてけっこうである。

この作品を執筆中に関東軍第731部隊の生存者と接触が生じ、、、、副産物というにはあまりにも重く衝撃的な「悪魔の飽食」へと発展していったことも、私の作品活動において初めての経験であった。

これを契機にして私の執筆分野に、ドキュメントという新たなジャンルが加わった。「死の器」が私にとって新たな地平をきり開いてくれたと言ってよい。

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2025年09月22日

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