【感想・ネタバレ】夕ごはんたべた?のレビュー

あらすじ

尼崎の下町で皮膚科を開業する中年医者、吉水三太郎。子供たちは、学園紛争の後遺症で、いまだに内ゲバにまきこまれたり、高校を中退してシンナー遊びに走ったり。それに一喜一憂する妻の玉子。そんな中で、杓子定規な校長や無責任な親子関係論をブツ教育評論家に腹を立てながら、人生の喜びを味わっていく三太郎博士の眼を通して、本当のやさしさとは何かを考えさせるユーモア長編。

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Posted by ブクログ

尼崎の下町の開業医の三太郎。親には理解できない長女と学園闘争から道を踏み外した2人の息子。学園闘争後と現代では随分時代が変わっているが、三太郎は今の世でも通用するような諦観の持ち主。これといった事件は起きないが、勝手な子供達に振り回されながらも、夫婦ともに新たな心境に進んでいく様が面白い。

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

近くに阪神電車の踏切があって、一日中チンチンとなっているような、更に百メートルもゆけばドヤ街があって、競艇のある日は、人であふれる安い飲み屋が続いているような、そういう尼崎の下町。に開業して20年になる町医者三太郎。この三太郎博士の「生活語録」がユーモア溢れて何でもない生活がとても豊かに感じます。こういう力の抜け具合、しんどい出来事も一歩引いて諦めとは異なるユーモアで返せる人でありたい。

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2015年09月19日

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