あらすじ
生きるためにもがき続けた少女が、最後に見つけたものは――3部作、堂々の完結。
敵対関係を深める2つの国、イクシアとシティア。その架け橋になれないかと望むイレーナだが、遙か昔、世界に恐怖をもたらした悪しき者と同じ力をイレーナが持っているのが判明し、人々は不信感を募らせる。それでも両国のためにひとり奮闘するが、願い虚しく、何者かの陰謀により事態はついに最悪の局面を迎え─。壮絶な日々に立ち向かい、懸命に生き抜いた少女を待ち受ける運命とは? 3部作最終話。
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Posted by ブクログ
毒見師イレーナの三作目。
とにかく次から次へと問題が起こりすぎ。
逃げた囚人が見つかり追っていたはずが、
洞窟をさまよい、戻ったと思ったら父親が行方不明、
炎をあやつる《炎の編み機》に狙われ、
リーフと共に議会から逮捕状をだされ、
さらわれた議員の子供たちを助けに行く。
しかもコウモリを使うとか、血をとる古代の儀式とか、
ガラスに閉じ込められた魔力とか、
新しいアイテムがてんこもり。
ヴァレクよりも愛馬キキの方が、
イレーナの危機を救っているような気がする。
Posted by ブクログ
前作では新しい世界を知り、家族と出会い(再会?)しながら、メインプロットとしては殺人鬼を追う話だったが、今回は一気に話が大きくなり、国を乗っ取ろうとする陰謀にイレーナ一派が立ち向かう話。
自分の能力に戸惑いながらも困難に立ち向かう姿は従来通りながら、今やすっかりリーダーに成長していく姿が描かれていて、話の規模も大きくなった。
・・・が、その分話が大味だし、説明不足のところも多々あって若干読みにくくなった気がする。もう少しじっくり描いてもよかった気がする。
せっかく世界観もキャラもしっかり出来ているのだから、長編シリーズに十分できる内容だし。
一応物語は落ち着くが、火種はいっぱい残っているから次のシリーズも楽しみ。