あらすじ
2014年には売上約5000億円を達成した世界の玩具トップメーカー。子どもたちを夢中にするレゴが、実はビジネスシーンで活躍中だ。レゴを使って抽象的な思考を可視化し、スムーズな会議とソリューション能力を鍛えるプログラム「レゴ(R)シリアスプレイ(R)」が、企業や教育機関のワークショップで活用されている。レゴ社の教育事業部門にいた著者はいかにしてプログラムを完成させたのか、数々の事例とともに語る、教育プログラム入門の書。
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Posted by ブクログ
レゴブロックって、娘が小さいときにバケツに入っている大きめのを購入した記憶がある。それから、富士山とかスカイツリーだとかをなかり大きいサイズで再現している展覧会?にも、行ったことがある。
このレゴブロックを使って、組織のコミュニケーション能力や問題解決能力のアップを目指すんだそうです。レゴ社でそんなことをしているなんて知らなかった。
この本の構成は、まず、レゴブロックを使った『レゴシリアスプレイ』のやり方の説明。実際にやってみないとイメージが沸かない部分もあるけど、ふ~ん…と何となく納得。まぁ、優秀なファシリテータが居れば、レゴブロックもツールとして使えるってことかな?
その後は、ロバート・ラスムセンの開発秘話、企業での実施例と結構読みやすい構成になっています。
実際の企業でどこまで使えるか?ファシリテータ次第と感じたけど、その企業に上手くハマると有効なツールにはなりそうな気がする。
Posted by ブクログ
面白いですね。
レゴを使った作業を入れることで、自分の中に入り混む、自分と対話する時間を作る。
その作ったレゴを使って、ストーリーを話してもらうことで、
自分の知らかなかった自分のことに気づける。
ただ、4日間のファシリテーション研修は大変そうですね^^;
Posted by ブクログ
レゴを使ったアイディアや価値観を可視化するメソッド。手を使って何かを表現したり、物に語らせたりすることで、心の底に眠っているモヤモヤした思いを理解できるというもの。なかなか意見を表に出さない人でもこれを使えばワークショップ等に参加しやすく、チームの意思疎通や全員参加を実現しやすくなる。この手法、興味あるなあ。もう少し学んでみたい。
Posted by ブクログ
自分の思考を浮き彫りにするレゴを使った手法の紹介。自分の想いを相手も分かる言語で伝えることが難しいと感じていて、レゴで実体を見つめながら、相手の想いを引き出す方法は疎通に確実性が伴うと感じる。短時間で言語だけで伝えて、伝わりきらないより、時間が掛かっても確実に伝えなければいけないシーンにはピッタリな手法だと思う。
個人的にも定常業務ではない、プロジェクトにアサインされ、かつ部門が異なるメンバーと進めることが多々あるが、相手の人となりや価値感を知りながら推進出来そう。アイスブレイクでも使えると思うし。
但し、ファシリテートが重要なので、出来る人を招聘が必要だが。
Posted by ブクログ
レゴシリアスプレイの説明、誕生話し
・無意識下にある本当の答えに辿り着く為のプログラム
・手が導く、新たな思考法
・一般的な会議では、上司や声の大きいメンバーが終始話し続ける
・多くの参加者は「賛成はしたけど、全く納得していない。邪魔はしないけれど自分は積極的に何もしない」となる
・LSPでは静かな人の意識を変える
Posted by ブクログ
「レゴシリアスプレイ」という研修プログラムの紹介本です。
実際にワタクシはこの研修は受けてないのですよ。
それでもその仕組みとか興味があって、書籍を買ってみました。
結果的には「受講しないと分からん!」でしたが!(笑)
当たり前ですね。と言いつつ「なぜシリアスプレイを作ろうと思ったのか?」
「どういう発想で、レゴと連携しようとしたか?」
ビジネスでもプラスになるネタが沢山ありました。
この本でも出ている「マインドストーム」を自宅で持っていたのですが、(通常のお店では買えなかった)レゴ社の戦略としては秀逸な商品開発と思う。
既存の「幼児向けブロック」だけでない分野に熱い思いで飛び出す。
「どうやってビジネスを拡大していくのか?」
「マーケットをどうやって成長させていくのか?」
改めて「戦略がすべて」と思いつつ、やっぱり大事なのは「情熱」!
情熱なくしてシリアスプレイが世に認められることは無かったはず。
開発者ロバート・ラムンセン熱い思いと、それを無条件で決裁したレゴ役員の覚悟。
参考になる。
(2016/9/19)
Posted by ブクログ
レゴ好きとして、レゴが仕事に役立つならと興味を持って読んだ本。
チームビルディングやブレストにレゴを使うといいという紹介でした。言葉で表現できない右脳部分の思考をレゴで具現化して、あとで説明を左脳でしていくという手法を取ることにより、普段会議中に意見することのない人からも貴重なコメントを引き出せるのだそうな。ただし、そのためには訓練された優秀なファシリテーターが必要とのことで、会社ですぐに実践というわけにはいかないのである。
レゴは好きだけど、この手のトレーニングって、その後が続かないんだよなぁ。
Posted by ブクログ
佐宗邦威(さそうくにたけ)著作の『直観と論理をつなぐ思考法』にレゴシリアスプレイ(LSP)が紹介されており、具体的に知りたく、自分がVUCAの時代に何をすべきか見つめなおす良い方法だと思ったため、購読。
結論としては、ファシリテーターがいなければLSPを完全に使いこなせないことがよく分かった。こういったワークショップの類は指導者がいてはじめて成立するものだと感じた。
しかし、だからといって、自分を見つめなおし、それを形にして表現して頭の整理をすることくらいはできるのだと考えている。レゴ好きの私にとってはありがたい。
また、この本で、一番気になったのが、LSPの根幹にあるコンセプト。フロー理論とコンストラクショニズム。
フロー理論は本書籍のほか、『モチベーション3.0』にも紹介されており、常に自分をフローの状態におけるよう努力したい。また、コンストラクショニズムについて、自分の考えでは、ものを使って頭を整理するということは、メモを取る行為と一緒なのではと考えている。最近、メモで自分の考えを残すようにしているが、自分の考えを整理し、メモしたキーワードをつなげて、新しい考えをつくる。メモの根幹もコンストラクショニズムといえるのではないかと思った。
とりあえず、手を動かす。とりあえずメモを取る。いずれも思考停止に陥らず、頭の整理をするツールとして日常生活に使っていきたい。