あらすじ
鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「本当のところおれについておまえは何を考えたのだ?おれはおまえの犠牲なんかいらないよ、」
ドストの最高傑作はカラ兄だと認識していたんだけど、これ、面白すぎて頁を繰る手が止まらない
自意識の描写が精緻で、人間の自己正当化の解剖書みたいだなと思った
Posted by ブクログ
ラスコーリニコフ、働かないのに、ばあさんを殺して金品を奪うことはできるなんてね。
ばあさんだって、金持ちなのに働いてたぞ。
地道に働く人を見下してるんだろうね。
いや、自分以外の人間を全て見下してるのかな。
「自分は境界を越えられる特別な存在か?」
を試す実験台にされたばあさんと、ついでに巻き込まれたばあさんの妹は不憫でしかたない。
罪を犯したあとからのストーリーでは、犯人だとバレバレの挙動不審者になっていた。
このあと、ラスコーリニコフに幸せな未来は来そうにないな。
難しい小説だと思い込んで、ラスコーリニコフの妄想的思考と現実は乖離しているのではないかと予想しながら読み進めたけれど、そこには乖離はなさそうだというのが上巻での発見。
途中まで複雑な解釈をしながら読んだことを後悔する。
『罪と罰』は、素直に読めばよし。
下巻は、ラスコーリニコフの崩壊の物語かな。
Posted by ブクログ
一度は読んでみたいと読んでみた。
人の心の中の悩みや不安などが凄い詳しく書かれている。
これは凄いと思ったけど、読んでいて疲れる。
主人公の行動がある意味リアルなんだろうけど読んでてえ?何で?何のために?せっかく…みたいな感情だった。
酷いこと言えばごちゃごちゃ考えてる事が多くて先に進まない。
まだ上巻だけなので今のところの感想。
Posted by ブクログ
高利貸しの老婆を殺害する前、殺害時、殺害後の心境の変化が面白い。
殺害時は焦って冷静な判断ができず、紙一重の所で逃げることができた。ただ、その後は心身ともに疲労困憊している中で証拠隠滅をしていくが、それも理性的な判断が出来ないまま進んでいくのが、罪を犯した後の心境として納得できる。
上では、自分が犯した罪を暴露して楽になりたい気持ちから、自分の罪を正当化しようとする気持ちへ移行していっている感じがする。
後者については、社会主義(人類は皆平等であるべき)の思想を持ち出して老婆の殺害を正当化しようとしていて、当時のロシアの時代を感じた。