【感想・ネタバレ】日本の古典はエロが9割 ちんまん日本文学史のレビュー

あらすじ

本書は、性愛にまつわる内容に焦点を当てながら、古典文学の魅力に「裏口」から迫る文学入門。『古事記』『源氏物語』、近松に西鶴、さらには近世の奇談集などあまり知られていないものまで、ありとあらゆる性模様が展開される! エロ、グロ、BL、なんでもありの底抜けエロス、フルスロットルの全54篇。『古事記』や『源氏物語』が大らかな性やきらびやかで奔放な恋愛を描いたものであることを知る人は多いでしょうが、そもそも日本の古典文学は、今から見れば「とんでもない」物語の宝庫なのです。異常性愛やストーカー・変質者まがいの人物・出来事はもちろん、動物虐待、幼児虐待、倒錯した愛など、現代のほうがよほどおとなしく見えるような話の数々を、文学史を概観しながら伝えてくれる本書は、現代とは違う価値観の中で、人々がどのように生きていたかを伝えると同時に、「クールジャパン」と呼ばれる日本独自の文化が脈々と受け継がれていることも明らかにします。現代に生き続ける古典、という認識を「学術的」にではなく、「実感として、生きたものとして」感じさせてくれる一冊です。

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性愛とホラー

タイトルにちんまんとある通り、日本の古典には局所表現が多彩で、それが政府が編纂した古事記にも載っている。その局所表現だけでなく、古典が恐ろしい展開になるホラーを説明してくれてます。

#タメになる

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  性=生=政の時代 日本神話のちんまん模様
第2章  「まん葉」時代のエロスは底抜け
第3章  『源氏物語』~奥ゆかしさの裏の過激なエロス
第4章  仏の道もちんまん ゆるい日本仏教のセックス観
第5章  エロスとホラーは紙一重 近世の不条理な性愛話

<内容>
日本古典文学をこよなく愛するライター。その紹介はなかなか面白い。少しエロス寄りな作品が多いけど…。今回は、「週刊漫画ゴラク」に連載されたものを中心に、加筆訂正したもの。第5章はネタ的にちょっとつらいかな?もっとエロいのがたくさんあるけど、そっちはストレートなので。『源氏物語』や中世の仏教説話は面白かった。

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2020年01月06日

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