あらすじ
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ヒトの特異な行動様式は、遺伝子の変化の結果です。私たちが感情や要求と呼ぶものも、例外ではありません。
行動がどれだけ遺伝子によって決定されるかを探ることは、重要なテーマです。
本書は、現代の分子遺伝学が解明した行動する“本能”の正体に迫ります。
分子生物学や遺伝子研究が飛躍的に進んだことで、性差や個人差を生む遺伝子と、その影響を受けた行動様式の関係が明らかになりつつあります。
あなたの行動はどこまで遺伝するのか。
本書は、こうした最新の遺伝子研究の成果を取り上げていますが、その基礎となるこれまでの生物学の研究の流れを振り返り、どのように動物行動が明らかにされてきたかの歴史も概観します。
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Posted by ブクログ
2007年7月初版。
名前をそのまま想像するとちょっと中身とギャップを感じるかも。遺伝というものの科学的な流れをアリストテレスから現代の分子遺伝学までをフォローし、そもそも遺伝とは何なのか?どういった仕組みでそれが行われているのかを解説していく。DNAは知っているけどRNAって何?あたりの人が読めばなかなか興味深く読めるのではないかと思う。
以下 evernoteより転記
p1 「脳がわかるということは、心の謎が解けるということだ」
「行動学」→「分子遺伝子」の歴史的な流れ
進化の骨子
・ダーウィンの自然選択 →良い物が残る
・メンデルの遺伝粒子 →良い物が引き継がれる
・ド・フリーズの突然変異 →良い物の選択肢が拡がる
行動がなぜ起きるのか、遺伝とはどのようなものなのか、ということを知ることが必要
p38 ヒトを含めあらゆる動物の全行動が、学習と経験によって作られるという極端な立場
→ニューロンとグリア細胞に見る、コンピューターネットワークにおけるポジション
DNA→RNA→タンパク質 という流れ セントラルドグマ