あらすじ
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いま全国的に放射能への関心はこれまでになく高まっている。
本書では、わかりにく放射能・放射性物質・放射線の違いを明確にし、
放射性物質がどんな反応で生まれてくるのか、
そして人体にどういう影響をおよぼすのかを、わかりやすく解説していく。
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Posted by ブクログ
何冊か読んだ放射線関連の書籍では一番良かった。
殆ど知識の無い人から、それなりのバックグラウンドがある技術者まで、幅広い層に薦められる一冊。
第4章を読んでいて改めて思ったけど、太陽エネルギーだって核融合に由来するのだから、広義の原子力エネルギーだよな。
ちなみに、6月出版なので福島第1の最新状況もかなり反映されてます。
Posted by ブクログ
素人でも、放射能についての化学的知識を一通り理解できる本。
「原子ってどんなもの」レベルから説明してあり、これによって、原子炉の種類や構造などへの理解がぐっと深まった。
過去に起きた放射能汚染事故の紹介もあり(福島第一原発についても説明)、勉強になった。
放射性物質が、生活と切り離せなくなってしまった今の日本の、必読書であると思う。
Posted by ブクログ
自分理系だけど案外原発とか放射能とかの知識が雑だなーと思い、ひと通り頭にいれるために読んだ。
やっぱり大体知ってることではあったけど、知識の整理という意味では有用だった。
一応、高校化学のⅠの内容くらいは知っていないと読めないかもしれない。
Posted by ブクログ
放射能や原子力発電所について、基礎的なことを理解したいと思って読んだ本。
2011年6月に出版された本書では、
福島の事故の経過は途中まで書かれている。
図解を通して、放射能や放射線、原子炉の仕組みがわかりやすく書かれていてよかった。
炉心溶融、核分裂、制御棒、格納容器、こういった基礎的なワードと仕組みを知っておくだけでも、原子力発電の何が問題か少しは分かる。
Posted by ブクログ
こういう本を何冊か読んだけど,中でもかなりよく網羅されていていい本だった。概ね復習と言う感じで読んだけど,いくつか新発見も。
原子炉では,ウランの核分裂で出る高速中性子を減速材で減速しないと次のウランにうまく当たらない。これなんで?と思ってたけど,引力の問題らしい。中性子の速度が速いと飛んでってしまうけど,遅ければ原子核との間の引力にひかれて衝突しやすくなるってことか,なるほど。
あと,格納容器の役割は,γ線や中性子線を止めることのほかに,γ線や中性子線が大気と反応して生じた放射性物質を閉じ込めておくこともあるみたい。あと,原子炉は発電するだけじゃなくて,Co60なんかの医療用放射線源を作る役目も担っている。
過去の原子力事故も簡潔に紹介してる。初めて死者の出た1961年の臨界事故(アメリカ軍用試験炉SL-1)などなど知らなかった。1974年の原子力船「むつ」の中性子漏れ事故は,ホウ酸をかけたおむすびを投げつけて止めた。機転がきいててすごい。