あらすじ
野球中継が100倍楽しくなる!小西得郎から桑田真澄まで、歴代解説者の名言・名解説オンパレード!それは仕事や人生などにも通用する含蓄に富んだ言葉、歴史の一瞬をとらえた美しい言葉など「名言の宝庫」でもある。「今の解説者は甘い!悪いプレーをしたら叱ってほしい!」佐々木信也(「プロ野球ニュース」元メインキャスター)「私は解説者に育てていただきました」島村俊治(プロ野球実況アナウンサー)
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Posted by ブクログ
なかなか文章が上手くて面白かった。ここに出てくる解説者、みんないいように思えてしまうが、どうだろうな。かなり古い解説者も実際に知っているが、やっぱり古い解説者は根性論ぽくて、お決まりの言い回しが多かったよ。
最近の話では、江川に対する指摘は鋭いな。現役を離れるに連れて、解説の鮮度も落ちているという。現役での経験を生かした技術の解説がいいように見えて、意外と最近はポイントを外しているんだよね。勉強不足?
古田と野茂の話が面白かったな。放送の途中で二人で私語を始めちゃうとかね。
Posted by ブクログ
著者は“野球の記録で話したい”というブログを開設するライターだそうです。“草創期のプロ野球解説者たち”、“「プロ野球ニュース」が変えた野球解説者”、“大リーグ放送が始まり、野球解説の視野が広がり、深まった”、“新時代のプロ野球解説者たち”、プロ野球解説者の「現場」”、“「私は解説者に育てていただきました」”の6章で構成されています。それぞれの時代の解説者の解説ぶりについて書かれ、それなりの楽しさ。
私が好きだったのは、鶴岡一人氏の話です。解説者になるときに鶴岡氏が立てた方針は3つ。「結果論は言わない」、「批評とは人を励ますことである」、「チームの財産である選手を傷つけない」。そんな鶴岡氏ではありますが、愛弟子だった広瀬叔功選手が出場する試合を解説した折りに、理解不能な守備位置を取っていた広瀬選手を見て、「広瀬は何をしとるんでしょうね、あんなところを守って」と、つい言ってしまったのだそうな。
野茂英雄と古田敦也のダブル解説のさいの、あんたら茶の間で観とるんかい!と思わずツッコミを入れたくなりそうな会話も可笑しいし、もちろん福本豊の「タコ焼きみたいやな」の話も。このタコ焼き解説をリアルタイムで聞いていた私としては、なかば飽き飽き。だって、もっとおもろい福本の解説、いっぱいあるもん。