【感想・ネタバレ】斜光線~人肌の秘めごと~のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年04月08日

経営難に陥った父親の出版社を建て直すため、ディーラーから副社長へと転身したクールビューティー和叉。社運を懸けた写真集刊行のため、一世を風靡する元戦場カメラマンの塔野に掛け合いますが、相手は傲岸不遜。出版の条件として、彼の家に1ヶ月住んで自らモデルをするよう強要されます。
陵辱され写真に撮られた過去を...続きを読む持つ和叉は、カメラに撮られることに異常な恐怖を抱いているのですが、無理強いされて仕方なく塔野の元でモデルをすることになるのです。

痛い話でありながら、エロが突き抜けているせいかドロドロ感はあまり感じません。無理矢理Hで体から始まる関係が、次第に確固とした愛情へと変化していくのが上手く描かれているからかも。痛くて暗いものと、どうしようもなくあふれる恋心や欲情とのコントラストがはっきりしていて、湿っぽくありません。ヤキソバのエピソード等ちょっとした抜け感もあって、ただ一方的な陵辱ものとは違う雰囲気なのがポイントです。

要求通りモデルとしての役目を果たさなければいけない和叉は、カメラの前では正気ではいられないほどなのに、一切情け無用でフラッシュを浴びせ続けられてしまいます。塔野酷い奴と思ってしまうのですが、彼も戦場カメラマンとして挫折しており、撮影することに意欲を失っていました。しかし、和叉に出会った事によって再びカメラマンとしての意欲が湧き上がったのです。
そう言われると責めるわけにもいかない攻様。そして、そんなムチャ振りによって、和叉もまた他人との熱いふれあいに目覚めていきます。仕事でも、冷めた目で見ていた父親の出版社再起に、人間的感情を持って立ち向かうようになるのです。

そこから始まる愛なんですよね。
有坂から塔野を守ろうとする和叉の健気さに胸が締め付けられます。そして、塔野の本気を感じたのは、やはり有坂をやっつけたところですね。有坂の脅しに動じなかったところがカッコよかった。
有坂には和叉に対する愛が感じられないので、非常に不愉快です。
友人の清水がおいしい役回りでした。とてもいい脇キャラ。

中心にあるのは体の関係です。濃厚エロでとっても強引。でも、塔野の無理矢理Hに甘さが隠されているのもいいし、和叉も拒絶しながらも体開いちゃってるところがエロス。ビター&スイートSMエロにくらくらさせられます。

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Posted by ブクログ 2013年09月11日

『身体の固い一匹狼』発言が出てくるまで読んでてホント辛かった。
そこまで和叉と同じ目線でストーリーを追いかけてたから本当に本当に…。
あのセリフ一つで「あぁ」って塔野のことが理解できたというかストーリーを全体から見渡せるようになったというか…。うん、こういう言葉の力ってすごいよね。というストーリーと...続きを読むは別なところで感心したという。

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Posted by ブクログ 2013年02月19日

戦場カメラマン×出版社副社長
作者の後書きにもあるように、とにかくムリヤリ!なところになんとか意味を見いだした2人…ってかんじの作品でした。

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