【感想・ネタバレ】没落する日本 強くなる日本人のレビュー

あらすじ

もはや国家が国民を守ることはできない!
国をあてにせず、自分の力で生き抜く時代!!

現在の日本は室町末期~戦国時代にいたる状況に酷似しているように、私には思えてならないのです。この時代、応仁の乱を境に幕府の力が低下して、下剋上といわれたように社会が液状化しました。戦国時代化していくと考えるなら、もはや国家に頼ることはできず、自らを恃み自衛するしか方法はない、ということです。

これまで縮小均衡に成功した国はありません。しかし、日本人はあえてこの課題に取り組まなければ、急激な人口減と超高齢化によって国としての破たんが確実です。残された時間はそれほど長くありません。はたして日本人に希望は見つけられるのか、その可能性を探っていきたいと思います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の「なんとなく、日本人」が非常に面白かったので、その流れで読んでみました。
意外にも今の政治・経済状況を批判してラディカルな解決策を提示する本でびっくり。体裁(1ページあたりの文字数や太字の活用等)を見ても、たくさんの人に読んでもらおうとして書いた本なのでしょう。

今の高齢者福祉重視の「シルバー民主主義」では、高齢者に現役・将来世代が食いつぶされてしまうと警鐘を鳴らし、じゃあどうすればいいのか?を具体的な策で述べたものです。
いくつかあんま納得できないもの(例えば、公職定年の引き下げは、天下りや傀儡政治を生むだけではという気がします)もありますが、どれもがロジカルに導かれていて納得感はあります。特に安楽死特区や医療ポリシーの転換はその通りだなぁと思いました。

良著だと思います。
今の政治・経済状況に触れた本なので、早めに読んだ方が良いでしょう。

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2016年02月28日

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