【感想・ネタバレ】勝率2割の仕事論~ヒットは「臆病」から生まれる~のレビュー

あらすじ

大手広告代理店をやめた4人が立ち上げたクリエイティブチーム「タグボート」。「5年もてば」と思って始めたが、気づけば17年も業界のトップを走り続けてきた。しかもモットーは「2勝8敗で構わない」。すなわち企画が他社と競合する場合、勝率はたった2割ということだ。これで儲かるか? やりがいはあるか? 「人の心に残る」ことにこだわり続けるアイデアマンが、現代のビジネスで生き残るために必要な勝負哲学を披露する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

企画者や代理店で働く者は、「臆病であること」が必要だと結論づけてくれている。どんなに成功体験を得ようとも、賞を取ろうとも、企画者はいつだって(まだ何者にもなれていない今の私と同じ)臆病さを抱えていると、怖くもゾクゾクした。
そして、勝率が例え2割でも、自分のスタンスを貫くこと。自分が作りたくないものは、決して提案しないこと。目の前の仕事と目先の成功を掴もうと、スタンスが崩れてしまいそうになる時、本末転倒であることに立ち返って自分のスタンスを取り戻すと決めた。


ー書籍より引用ー
- 何も発信しない人は、何かを発信する人の何倍何十倍もいる
- 本質は加工されて初めて広告になる
- 自分のスタンスは変えない、勝率は2割
- 握る=言語化されなかった本質的なクライアントの悩みがクリアになる
- 売れるようなプレゼンはマイナス。相手にこちらの考えが、深く浸透していかないことが多い。いい企画は、見れば一目瞭然。
- マイナスや欠点は人に好かれ始めれば個性に変わる
- 個性という言葉は、人にちょっと言えないとか、声を大きくして語るのが憚られるけれど、どうしても止められない習慣
- プロに対しては、ド素人として接すればいい
- 商品が自分に浸透してきったかどうかが大切
- まずは自分の人生を絡めていき、その後、自分を離れて少し遠くから商品と人との関係を凝視しながら企画に仕立てる
- 好きなことをやり、愚かで、罪もない人生、十分ではないか
- ブランド=
- 理由を論理的には説明できないが、どうしてもその商品でなければならないような気がする不思議な力
- その商品の世の中での「たたずまい」
- 臆病であること
- 人のお金でものをつくるという行為は恐ろしい。その恐ろしさを噛みしめられるだけが成功するのではないだろうか

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろ発見があった。タグボートは競合は受けないと思っていた。「モーレツからビューティフルへ」のコピーで有名な藤岡和賀夫はこのコピーの当時、営業部長だった。Sansanの広告は、社長が直接依頼に来たそうだが、タグボートを勧めたのは社長の奥様だとあり、奥様は知り合い。岡さんの企画の考え方がよくわかる。

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2016年07月16日

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