あらすじ
見せかけだけの妻になるつもりが、まさか公爵夫人になるなんて……。
父の死後、横暴な兄との暮らしが始まって2年。ペニーは遺産を横取りされ、唯一の楽しみである読書も禁じられていた。兄から離れるには、誰かと結婚するしかないのかしら?お金などなくて構わない。田舎に住んで本さえ読めるなら……。頼るあてもないまま、思いあまって家を出たペニーだったが、旅の途中、彼女が乗る馬車の前にふらりと黒い影が現れた。危うく轢きそうになったその美しい男性アダムは酒に酔っており、彼を助けたペニーを天使と呼び、上機嫌にふるまっている。そればかりか、彼女が思いきって結婚を持ちかけると快諾し、許可証に驚くべき署名を書き記した――“ベルストン公爵”と。
■社交界デビューを果たしたものの、ひどく傷つけられて以来、結婚をあきらめていたヒロイン。横暴な兄から逃れたい一心で見つけた結婚相手は、期せずして美貌の持ち主、しかも公爵で……? 印象的なプロットが持ち味のC・メリルが描く波瀾万丈の恋物語です。
感情タグBEST3
駆け落ち婚の行く末は。。。
真面目でとても知的なヒロインと、彼女にだんだん惹かれていくヒーローとの、親密になっていく絡みの過程がとてもよかったです。大きく立場の違う二人の会話や摩擦が面白く、コメディのようでもあります。こんな同居なら、実は結構楽しかったりして、お互いに愛さずにはいられない?
余談ですが、コミックを読んで面白かったので、この原作を購入しました。
ハーレクイン原作の題名は”Miss Winthorpe‘s Elopement “ (単語直訳:ウィンソープ嬢の駆け落ち) とあります。個人的には、「公爵と内気な乙女」の題名はちょっとしっくりきません。
ヒロインは駆け落ちするぐらい勇気のある、またその博識と知性から自分の意見や意志も確固たるものがあるので「内気」ではないのではと。。。
違った日本語のタイトルだったら、もっと多くの読み手の興味を引くのではと思いました。
Posted by ブクログ
本を愛する眼鏡っ子のヒロインと、投資に失敗し自暴自棄になり死のうとしている公爵のヒーロー。
横暴な兄から自由になるためにとにかく結婚相手を探していたヒロインの馬車の前にヒーローが現れた。
ヒーローは泥酔しており2人はそのままスコットランドで結婚してしまう。
後に婚姻無効にしようとするがヒロインにはヒーローの借金をチャラにする程の財産があり、結局便宜結婚に似たカタチで結婚を続けることに。
愛人ネタは好きなんですが、このヒーローにはドン引きしました。
何がというと親友の妻と不倫関係にあったというところ。
性悪な友人妻に誘われて、ならまだ分かる(理解はできない笑)けどその後もズルズルと関係続けてたのが嫌悪。
そんな奴にヒロインと男性に嫉妬する資格はない!と言いたいけど、ストーリーとしては楽しみました(笑)
ヒーロー親友が気の毒な一冊。