あらすじ
フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子ヌムール公に心ときめく。夫への敬愛と初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまうのだった……。あえて貞淑であり続けようとした女性心理を描いた、フランス心理小説の嚆矢を清新な新訳で贈る。
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Posted by ブクログ
政略的な結婚が多く、結婚してからが恋愛のこの時代に頑なに夫への忠誠を貫く話は、逆にこの時代には非現実的なフィクションとの書評を読んだ。
浮気をしないようにすることで、ますます盛り上がる感じに、これって逆に誰にとっても良くないことなのでは?と思うほどだった。
母と夫の言葉の呪縛、嫉妬する自分への嫌悪で、なんだかさまざまな人の思いが無駄に発生しては無理に消されていて、でもなんにも良いことを生んでない気がした。
Posted by ブクログ
「心理小説の祖」と言われる作品。16歳のシャルトル嬢がクレーヴ公に見初められ結婚するも、舞踏会で出会ったヌムール公に恋をする。夫の嫉妬と夫への道ならぬ恋の告白。若気の至りともいえる行動もあるが、葛藤の中で自分を律する彼女の姿は「純愛」とはかくも厳しく辛いものなのかと。強い恋心だからこそ相手の心変わりへの恐怖も相当だったかな? 一度きりの人生、自分なら……とも考えてしまった。冒頭から登場人物の説明で退屈だったが、ネット上にある相関図が細かく秀逸で読書の助けになった。終わってみれば第一部の説明が必須でした。
Posted by ブクログ
色恋がフランス宮廷を支配しすぎててびっくりする。宮廷なら政略結婚の要素が強いのかと思っていたが、さすが愛の国。そしてだいたいみんなうわさ好きで口が軽い。人が簡単に死んでしまうのは医療が未発達なせいなのか。
読んでいてクレーヴ夫人の好意に気づいてからのヌムール公がだんだんうっとうしくなる一方、クレーヴ夫人本人に対しては好感が増した。