【感想・ネタバレ】クレーヴの奥方のレビュー

あらすじ

フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子ヌムール公に心ときめく。夫への敬愛と初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまうのだった……。あえて貞淑であり続けようとした女性心理を描いた、フランス心理小説の嚆矢を清新な新訳で贈る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「心理小説の祖」と言われる作品。16歳のシャルトル嬢がクレーヴ公に見初められ結婚するも、舞踏会で出会ったヌムール公に恋をする。夫の嫉妬と夫への道ならぬ恋の告白。若気の至りともいえる行動もあるが、葛藤の中で自分を律する彼女の姿は「純愛」とはかくも厳しく辛いものなのかと。強い恋心だからこそ相手の心変わりへの恐怖も相当だったかな? 一度きりの人生、自分なら……とも考えてしまった。冒頭から登場人物の説明で退屈だったが、ネット上にある相関図が細かく秀逸で読書の助けになった。終わってみれば第一部の説明が必須でした。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色恋がフランス宮廷を支配しすぎててびっくりする。宮廷なら政略結婚の要素が強いのかと思っていたが、さすが愛の国。そしてだいたいみんなうわさ好きで口が軽い。人が簡単に死んでしまうのは医療が未発達なせいなのか。
読んでいてクレーヴ夫人の好意に気づいてからのヌムール公がだんだんうっとうしくなる一方、クレーヴ夫人本人に対しては好感が増した。

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2023年10月27日

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