【感想・ネタバレ】夜ふかし喫茶 どろぼう猫のレビュー

あらすじ

もう何年も、不眠で悩んでいる大学生の結月。ある春の日、住んでいるマンションの二階に、平日の夜中だけOPENする不思議な喫茶店があるのを見つける。店主は、「眠りを盗んでいく猫」の噂を集めている風変わりな青年、榊真臣。店は、眠れない長い夜を過ごす人のために開けているのだという。結月は、居心地がよく、珈琲の美味しいこの店に通うようになるが……?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

予想してたよりずっと重たいお話だったけど、すごく好きだったー。大事な人が亡くなってるお話は、大抵しんどいしなんかやるせないんだけど、落とし所が好き。結月ちゃんが健気でかわいい。榊さん、幸せになっておくれ。

0
2021年05月22日

Posted by ブクログ

わたしもたまに眠れない日があって、こんな喫茶店が近くにあったらいいなあと思いながら読めました。
眠れない時、世界においてけぼりにされた気分になるのは、わたしだけじゃなかったと安心できた作品。
お話は色々な人間模様を交えながら睡眠を奪う黒猫を探すお話。
後半の畳み掛ける展開に夢中になって読めました。

0
2022年11月26日

Posted by ブクログ

珈琲が飲みたくなる話、そして誰かの隣で眠りたくなる話でした。

…私は読むのと食べるのと寝付くのだけは早いのですが。

0
2021年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印象深いのはp256
榊が屋上で結月に語った最後にちゃんと眠った日に見た夢のこと。彼岸だとかあの世だとか、とにかくあっち側の世界なんだろうと思った。と語っている。その榊の見た夢の描写がきれいだった。
榊と結月が最初に会ったのも屋上で、飛び降りそうになってる(勘違いしてる)状態が逆転してるところもいい。初対面の頃より二人の心の距離はぐっと縮まってるのもよくわかる。
p274の結月の描写も好き。
〈ロココスタイルの椅子に腰かけているせいもあって、長いまつげを伏せて眠る姿はどことなく絵画的で、老人は一瞬写真に収めたいような顔をしたが、榊はさりげなくその視線から結月を隠した〉
イラストのことも少しだけ。
全7話の扉の絵と表紙の絵の共通点は夜空。そして黒猫の痕跡。ただ4と5と7話に猫は描かれていない。6話のキャンバスに向かっている小夜子のイラストは夜空よりも青空を大きく描いてるところも興味深い。
統一されてて素敵なイラストです(*^^*)

0
2019年09月24日

Posted by ブクログ

平日の夜中だけ営業している喫茶店。
そんな喫茶店が住んでるマンションにあったら、私もきっと通うと思う。

眠れない人たちが集まる場所。
喫茶店の店主にも訪れるお客さんにも、いろいろな事情があって。
メインとなるストーリーごとに章が変わるので、短編集のような感じで読みやすかったです。

眠れない夜をただ苦しむだけじゃなくて、過ごす場所がある。
それだけで救われるものもあるんじゃないかなと思います。
オンラインなら夜中でも繋がることは簡単ですが、オフラインで、ふらっと行ける場所があると素敵ですね。

0
2024年09月16日

「小説」ランキング