【感想・ネタバレ】値上げのためのマーケティング戦略のレビュー

あらすじ

高売り、値引きなし!高収益企業に共通している行動とは?


高収益企業に見られる共通の行動とは、戦略的なプライシングを実行していることである。
本書で解説している中核の概念としての「顧客価値創造プライシング」を体現しているからこそ、顧客の満足と企業収益のバランスがとれているのである。
サービス業のみならず、技術力と製品開発能力を持つモノづくり企業に必要なものとは、利益を確保するための顧客価値を創造するプライシング戦略と事業環境変化に対応したマーケティング戦略の実行である。
本書には、経営者、マーケティング責任者やブランドマネージャーに必要不可欠な知見とヒントが凝縮されている。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コストカットよりも値上げのほうが粗利に効く。しかもコストカットより値上げのほうが精神衛生上、とても良い。

0
2023年09月21日

Posted by ブクログ

日本企業が4Pの中で1番弱い部分が価格設定だと考える。
価格を上げるための戦略が体型的にまとめられている良書。

0
2019年12月23日

Posted by ブクログ

マーケティングの分析について初歩的なところから教えてくれる本。最近多いイラストばかり、大きな文字の本ではなくちゃんとその道のコーティングしている人が実例も含めて解説してくれているので分かりやすい。

0
2016年09月27日

Posted by ブクログ

提供価格は誰が決めるのか?とても大事なことだけど、意外とおざなりにされやすい。その重要性と共に、どう組み立てていくか整理されてて、読んでて楽しかった。

0
2014年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目10箇所。低価格は一時買うための動機付けにはなるが、その刺激にも慣れて当たり前のことになると、もっと買いたいという欲求には繋がりにくい、今こそ利益志向の価格決定権を自社が取り戻すときではないか。顧客は価値交換するためにコストを支払うが、そのコストを支払った後の残り、つまり「得した! 良い買い物した!」「これでやっかいごとが片づく」「楽しい思いができる」と思う分が顧客価値であると定義できる、その差が大きいほど顧客満足を生み出すのだ。社員を規則で縛っても限度があるし、退職者の口に戸は立てられない、最大の防御策は企業の理念と行動を一致させ、社員も共感して行動してもらうことにつきる。利益を上げるためにまず「誰をお客様にするか?」を考えるべきである、顧客(市場)には様々な嗜好の顧客が存在する。人の動機付けで最も大きいものはニーズに対し自分の状況を少しでも改善したいという欲求(ウォンツ)だ、人は多くの場合、具体的に「これが手に入れば自分のウォンツは満たされる」ことは知覚している、そのニーズを満たすための手段を明確に意識してブランドを指名買いするというウォンツを起こさせればしめたものである。ペルソナをつくる……製品を開発、改良する際に、ユーザーの使い勝手を向上させるために人間工学や認知工学を踏まえ「人間中心設計」の観点から現実感のある個人を想定してデザインする。人は他人から何か嬉しいことをしてもらうと、何かお返しをしないといけない気持ちになる心理が働く、無料でサンプルをもらったり、価値のあるメルマガを無料で配信してくれたり、「でんかのヤマグチ」で病院にまで連れて行ってもらうような裏サービスを受けると、ここで買わないと悪い気がするという心理が働く。ターゲット顧客によってブランドイメージは全く異なるので、そのイメージを把握し理想のポジションを求めて提供価値そのものとコミュニケーションを変えなければならない。単に速いとか軽いなどという機能的価値は成熟した社会で差別化要因になることが難しい、それ故、情緒的価値の中核であるデザインやブランドをもう一度見直すことは、もう避けられない、そのためにはデザイナーでないビジネスパーソンもデザインの持つ力を信じ、「観察」などの調査手法や分析による問題発見・問題解決を行うデザイン思考を身につける必要がある。様々なマーケティング戦略を語っては来たけれど、顧客価値創造プライシングを実行して利益を得るには、意思強固なマネージメントと実行する組織力は欠かせない、このことを最後に強く主張したい。

0
2013年12月31日

Posted by ブクログ

プライシングというよりマーケティング戦略本。付加価値を上げる方策について、4Pを基準にまとめている。
プライシングについてこれまで学んだことがなく、読破してみた。4Pのうちプライシング部分が薄く、当初の目的は果たせなかったが、おかげ様でマーケティングの復習にはなった。

0
2020年04月12日

Posted by ブクログ

マーケティング分析の手法や、コンサルタントがどのような考えでコンサルしているかが記載された本。ただし、羅列感が否めず、体系的にまた使いこなせるように理解するための本ではないと感じた。

0
2016年12月02日

Posted by ブクログ

書籍名とは印象が異なり、マーケティングの考え方や調査・企画実務について全体を網羅した内容。日本企業はブランディングやデザインなどの情緒的価値の訴求が苦手だが、それをターゲットに丁寧に知覚していただく仕掛けが必要で、知覚された価値に見合った価格を設定するという、マーケティング戦略が必要ということだった。商品開発や調査設計についても触れられていて、参考書として手元に置きたい書籍である。
「マーケティングで成功するには、まず人間が何かを欲しくなる心のメカニズムを理解すること、つまり、顧客ニーズとウォンツの理解が必要だ」「ポジショニングはターゲットの心に、企業の提供物やイメージを、自社独自オン競争優位性のある場所を占めるようにする活動」「ターゲット顧客とポジショニングに合わせた提供価値の案をマーケティングコンセプトと呼ぶ」といった内容は常に振り返りたい。また、ポジショニングの検証にはコレスポンデンス分析、コンセプトの評価にはコンジョイント分析、というのも参考になる。
マーケティングの中級者向けの良書である。ただの価格設定の本ではない。一方で、価格設定が一番の悩みの人には向かないと思う。

0
2013年11月16日

「ビジネス・経済」ランキング