【感想・ネタバレ】セックスなんか興味ない 3のレビュー

あらすじ

子供を作っていいのか悩む若い夫婦(「チャコたんの、ニュース」)、
心と身体の反応の違いに苦しむ彼女(「チエちゃんの、感度」)、
セックスレスという言葉に振り回される彼女(「美佐江さんの、回数」)、
自身に刻みつけられた「思想」から逃れたい彼 (「二宮君の、平等」)、
性に興味津々な思春期の彼(「江戸川君の、ベッド」)、
性に興味津々な幼い彼女(「夢野さんの、ベッド」)、
浮気してしまった彼(「わたる君の、河」)、独り寝が寂しくて仕方ない彼女(「倫子ちゃんの、スケジュール」)、
子供を 作ってからも悩み続ける若い夫婦(「ケンちゃんの、ニュース」
「チャコたんの、もうひとつのニュース」)……みんな、セックスにとらわれている。誰も逃れられない、意識せずにはいられない、
セックスをめぐる読み切り短編集、第3集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ほのぼのしていて、薄暗く忍び寄ってくる影と。
 子供をつくりたい。セックスだって殆ど毎日する。でも彼はゴムをつける。「まだ早い」と彼は言う。子供をつくることに、『資格』などあるのか? つくったからといってなにかがあるわけではない。それでも。ひとのカタチとなるから? ――毎日伝えられるニュース。それは、不幸も幸福も見境なく告げる。実際は不幸のほうが多いのですが。『チャコたんの、ニュース』

 大好きで仕方ない人。でも丁寧過ぎる愛撫は自分の体が欲していたものではない。好きなのに噛み合わない。つらくて哀しくて、最後に相思相愛かどうかが分かるからこそ痛くて切ない。『チエちゃんの、感度』

 回数は、関係ないのだろうけれども。同僚との話で「三か月以上していなかったらセックスレス」、娘が修学旅行でいなくなって、久しぶりの二人きりになって、そんなはなしを、する。人にいつも囲まれていて、だから給湯室で待ち伏せていたんだ、と話される。彼にしがみついているときに、「彼の背中にあと何回抱きつけるのか」と、美佐江は想う。いとしさのかたちは、少しずつ違っていくものだ。『美佐江さんの、回数』

 結局、エゴイズムはかえられないのか? ぼくはぼくだ、と理解しているのだけれども、こびりついた現実や思想から逃げられなくて、八つ当たり。こんな人間多いよな。ハラたつわ。『二宮君の、平等』

 みんな、セックスに興味が出てくるお年頃。自分で意図していないのに、からだがかわっていってしまう。それに戸惑う、成長期。『江戸川君の、ベッド』『夢野さんの、ベッド』

 浮気がバレた。妻は触れるなと憤る。浮気相手から言われる、「よかったね」。何故憤られているのに、よい、のか。きっと、まだ、関心が向いているから。相手を想っているのと同意だから。なのだろうか。『わたる君の、河』

 ひとりがさびしくて、たくさんのおとこのひととセックスする倫子。ふと出会ったおとこのこ。「好きになったひととしかしない」妊娠が疑われて、ついてきてもらって。そしたらもうセックスしないと言われ、きみが好きだからもうしないんだ。と言われて。何人かのセックスフレンドから電話、セックスできないと言った瞬間の相手の変貌ぶりに、ふるえる。『倫子ちゃんの、スケジュール』

 子供、待望の子供。父親という意識がまだ芽生えていない。なにが、なにが違ってくるのだろう?『ケンちゃんの、ニュース』『チャコたんの、もうひとつのニュース』

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2012年11月22日

Posted by ブクログ

今回もお気に入りエピソードが多かった。
一番笑ったのは、小中学生の二人。「…見る?」っておい!ケンチャコ夫婦も良かったんだけど、こっちのアフターエピソードも見たかったよ!

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2011年10月25日

Posted by ブクログ

今回は、ツボにはまる話は、それほどなかったけど、「美佐江さんの、回数」の話は、結構好きです。

怖い話より、ホンワカした話の方が、好きかな。と言いつつ、ドロドロも、好きなんですけどね。
関わるのは、ごめんですね。

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2011年11月02日

Posted by ブクログ

最後の話は良かった。今普通にある幸せって実は綱渡みたいにして成り立っているものなのかもしれないけど、だとしてもそれを実感するのってすごく難しいよね。浮気の話もそう。人って無くして初めて気が付くものなんだよね。無くさないとわからないのだ

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2015年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「セックス」というテーマの男女関係を時にはシニカルに、時には温かく描いたオムニバス作品。青年コミックなのかなと思ったら内容は意外としっかりしている。お勧めはしないけど刺激がほしい人は買ってもいいかも。

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2011年10月16日

Posted by ブクログ

今巻は余韻を残す終わり方が多め。
小学生から4、50代まで年齢の幅も広く、
続編モノもありとバリエーション豊富。
暗い話がそこまで重くなかったので比較的明るい方。
『チエちゃんの、感度』のラストと『美佐江さんの、回数』が良かった。

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2011年10月07日

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