あらすじ
一連の事件当時にオウム真理教に在籍していた一般信者たちが、入信のきっかけ(オウムの魅力)から、事件を挟み、どのように教団や麻原彰晃、そして事件や社会と向き合い、生きてきたかまでを追った証言集です。また、家族と対立して家を出た麻原の四女の告白もあります。編者の青木氏は、サリン事件の被害者たちの手記集も編集しており、被害者と信者それぞれの「15年」を考察できる数少ない人物として、元信者たちから貴重な証言を引き出しています。
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Posted by ブクログ
最後の麻原彰晃の四女のインタビューだけでも、読む価値のある本だと思います。
「誰も謝らないのなら、自分が謝りたい」
「総括は、相手が納得しなければ意味がない」
「被害者がずっと辛い思いをされてるのに、加害者である私が全部忘れて楽しい思いをしてはいけない」
この発言は、とても誠意のあるものだと思います。
もちろん、他の信者のインタビューもとても面白いです。
アレフの信者や、ひかりの輪の信者のインタビューなども含まれています。
完全に宗教から手を切った、と言う人よりも、まだ信仰を持っている人のインタビューの方が割合が高いです。
様々な元信者が様々な立場・視点からオウムについて語っています。
特に宗教の知識が無くても読めるように配慮されていますし、字も大きくて読みやすいので、これからオウム問題について考えたい方は是非読んでみてください。