あらすじ
冴えない女性編集者、落語界へ。新シリーズ始動
出版社勤務の希美子は仕事で大失敗、同時に恋人も失う。どん底の彼女がひょんなことから寄席の席亭に。女のお仕事小説、新シリーズ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
就活の面接の帰り道に寄った本屋で見つけました。神楽坂に近かったこともあり、運命のようなものを感じ購入しました。
『死ぬなら今』がすごく印象に残っています。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
武上希美子は中堅老舗出版社の編集者、三十一歳。元気な祖母と二人暮し。手堅く教科書を出版している社が三代目の独断で人気落語家の本を出すことに。妊娠や病気で同僚が戦線離脱していくなか、この本を担当した希美子は制作の最終段階で大失敗。彼氏の浮気も判明し、どん底の彼女に思いがけぬ転機が…。
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主人公が、肝心の寄席の仕事につくまでが長い。
そこからスタートしてもいいぐらいだと思うのに。
落語ミステリとしては、紅梅亭の方が好きかな。
落語風味も、今回はかなり薄いのが残念。
でも、彼らのその後は気になるので、とりあえずシリーズの続きは読んでみようと思う。
(なにしろ、すでに3作目まで買っちゃってるしね。)
Posted by ブクログ
老舗出版社の編集者をしている女性主人公が、突然家庭の事情で落語の世界に放り込まれる話。
『謎ばなし』といっても主人公にとっては『謎』だが、落語の世界に生きている人々にとっては当たり前のことなのかな、という印象を受ける。 でも落語の世界を知らない人間には、まさに謎だらけの世界。私も主人公と同じ立場なら、やっぱり右往左往するだけだろうなと思う。
続編ではちゃんと事件が起こるらしいので期待。 また既刊の落語シリーズの《神田紅梅亭》の名前も出てくるので、そちらのシリーズとのリンクにも期待。
Posted by ブクログ
ヒロインが出版社で頑張るお話だと思って買いました。
そうしたら、落語を上演する寄席の話でした。
いえ、出版社の話でもあるのですが…
前置きが長かった気がするけれど、話を運ぶには仕方なかったのかな?
落語には詳しくないので、知識が増えて良かったです。
ヒロインの過去や家族の謎などが説き明かされて行く過程は面白かったのですが、最後が…
もちろん、シリーズものとして出るミステリーも多いので、期待をあおるのはいいのですが、何だかあまりにもあからさまな感じ。
この本がきっぱりと終わっていないような感じがする。
(つづく)
みたいな。
Posted by ブクログ
新シリーズの導入となる本書は、主人公が寄席の席亭代理となるに至る出来事と、席亭代理として寄席の様々な出来事に遭遇して右往左往する様子が描かれている。
主人公は出版社勤務が10年ほどの一人前の社会人のはずだが、それにしては職業を持つ社会人としていささか未熟すぎるだろう。興業といった特殊な業界に無知という設定は分かるし、やや強めにカリカチュアライズされた人物なのも理解するが、それにしても非常識といってもいいほどの思慮の足り無さに鼻白む。
江戸言葉のルビというのは面白いし、林家正蔵の「死ぬなら今」という比較的レアなネタを中心とした人情話はとても良い。本シリーズの次回作が楽しみだ。続けて読みます。
Posted by ブクログ
お仕事小説という触れ込みでしたが、少なくともこの巻では主人公が落語家に振り回されているだけ、のような感じです。続くようなので、次巻以降で寄席の経営みたいなところに踏み込んで行くのかもしれません。
この巻は終わり方がやや唐突で、尻切れ感がありましたね。