【感想・ネタバレ】京都 恋地獄のレビュー

あらすじ

野心的な女性作家が愛したのは、女癖が悪く、夢を追い続ける映画人だった。彼との思い出が色濃く残る古都で、作家は幽霊が見えるという墓守娘の話に耳を傾ける。それは情念と欲望が絡み合う壮絶な愛の物語だった。

※本書は二〇一三年十月に小社より刊行された単行本『恋地獄』を改題し、文庫化したものが底本です。

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Posted by ブクログ

これまで客観的な視点で描いた小説が多かった著者が、珍しく自分自身をモデルに主観的な視点で描いたような小説。これまでの文学的性愛小説とは一味違うホラーテイストの性愛小説に仕上がっている。作品の中で東日本大震災にも触れていることから、震災の影響が作風の変化にも現れているように思う。

幽霊を見たいという主人公の女性作家と幽霊が見えるという老女の性愛の物語が交互に綴られ、主人公が導き出した答えとは…

京都の歴史と先人たちの思いを感じさせる風景と老女の語る奇妙な物語がより一層男女の関係の恐ろしさを際立たせている。

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2016年05月28日

Posted by ブクログ

一緒になれなくても、永遠の別れがあっても、本気で愛した男はその男ひとりだけだったと言えるような恋をすることは幸せなんだろうか。 長年一緒に暮らし、馴れ合いになってしまうような夫婦だったら、前者の方が女としては幸せなんだろう。 でも、女として、母として、人としてと、一人の人間でもいろんな側面があり、いろんな形の幸せがあると思うから、あまり現実的ではないような。 と言っても、身も焦がれるような激しい恋をしてみたい気もする。

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2023年01月03日

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