あらすじ
俺の中に「蟲(むし)」がいる――蟲を操る男・バグが、特別捜査官・飛留間七生(ひるまななみ)の双子の兄弟だった!? 思い悩む七生を嘲笑うかのように、蟲が繁華街に現れた!? 殺戮を止めるには、バグに会うしかない! 共に戦うと誓ったパートナーで恋人の水雲(もずく)には伝えないまま、バグと対峙する七生。ついにバグの出生の謎と蟲の秘密が明らかに――!? 哀しき業と宿命が渦巻く衝撃のクライマックス!! ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
★3.5。気持ちわる!さすが夜光作品でございました…。
物語展開のハラハラよりも残りページが少なくなっている事態にハラハラしたよ汗。案の定駆け足で終わった感。
七生という名前には何か意味があったの?
読みすごしたのだろうか…
そして最後の最後に、気になってたあのウザキャラ人物がまさかの…エンドレスエンド。
あとがきにもあったように映画のような終わりかた。後味悪い系。
Posted by ブクログ
シリーズもついにクライマックス。
前巻の盛り上がりから、一体どんな風にこの大風呂敷をたたむのか非常に楽しみにしていましたが……。
え? あれ? それで終わりですか??
的な肩すかし感。
結局のところ蟲って何だったの……?
という中途半端な感じというか、説明してもらったけど、でも根本の部分は何も解決してないよねというモヤモヤ。
受とバグの血縁関係の複雑さも、それを伏線に色々と展開されていくのかと思いきや、あ、そうですか……みたいな頷きで終わっちゃいました。
127ページあたりからの描写は、蟲とかウゾウゾ系が大の苦手の私にはかなり厳しい物がありましたが、受の恐怖もかなりリアルでドキドキします。
全体的に蟲描写が凄いんですが、戦闘シーンは意外とあっさりしていて、少し物足りない気もしました。
決着の付け方も本当にアッサリ。
え~そんな簡単に終わっちゃってもいいんですか?
って思い切りツッコミ入れちゃったくらい。
さらさらカレーみたいに飲み込みいいですよ。
ラストのしめ方にしても、何で今更そこでその人物出てくるよ、とちょっと吹いちゃったんですが、夜光さん自身がおっしゃっているように、ホラー的な終わり方でした。
恋愛面は受の感情面を丁寧に描写していたので、前巻までのぬるっと感が抜けて良い感じになっていたんですが、桃色描写は控えめです。
最終的には受がほだされて攻のこと大好きになっちゃってるので、満足できるハッピーエンドでした。
刑事の受にありがちな、危険と分かってて自ら飛び込んでいくアホの子ですので、ある意味安心して読めますし、お約束通り、危機一髪で攻の助けも入ります。
変わった設定ですが、しっかり王道設定も盛り込んでいるので、多方向から楽しめるのではないかと思います。
ただ、数年掛けて3冊も出して……と思うと物足りなかったというのが正直なところ。
終盤とか駆け足すぎて、残りのページ数考えながら、え?終わるの?これ本当に終われるの?もう1冊出るってオチですか、まさか、と不安になるくらい。
ですので、もっと冊数出して、しっかり蟲について深く書いてくれたら良かったかなと思います。