【感想・ネタバレ】スーパープログラマーに学ぶ 最強シンプル思考術のレビュー

あらすじ

次のような願いはありませんか?
● ものごとを深く理解したい
● 分かりやすくものごとを伝えたい
● 新たな発想を得たい
一見するとこれらの願いはバラバラに見えます。このような願いをまとめて解決できる方法があればいいのにと思いませんか?
実はあるんです。それは「シンプルに考える」ことです。それでは、「シンプルに考える」とはどういうことでしょうか?
その答えは、今世紀活躍しているプログラマーたちの考え方にありました。そして、彼らの考え方を応用することでそれらの願いが叶うのです。

プログラマーはパソコンの画面に向かってひたすらキーボードを使ってコード(命令文)を打っているというイメージを持っているかもしれません。しかし、それだけではありません。
建築家が家を建てる前に設計図を描くように、プログラマーもプログラムを開発する前に設計図を作ります。家がドア、柱、窓など色々な部品からできているように、プログラムも色々な部品から構成されています。
プログラマーはめんどうくさがりです。そのため、無駄な作業を嫌います。行き当たりばったりでプログラムを作ると最終的につじつまが合わなくなり、結局無駄な作業が発生してしまいます。そこで、事前にさまざまな部品をどう作り、どう配置するかを考え、無駄なく作業できるようにするのです。

そのときに使うのがモデルです。モデルと聞くと、ファッションモデルやビジネスモデルなどが想像されるかもしれません。しかし、プログラマーたちが使うモデルはそれらとは異なります。「さまざまなルールに則った、プログラマー同士が分かり合うための共通言語」です。
プログラマーが使うモデルは複雑で、多くの人にとって扱うのが難しいものとなっています。しかし、プログラマーの考え方を知ることができれば、それだけでも多くのメリットを得ることができます。
そこで、プログラマーが使うモデルのエッセンスを抽出して、一般的に使えるようにした最強のシンプルな思考術がモデルベース思考です。
本書では、そのモデルベース思考の基本となるモデルに関する基礎知識、モデルの作り方、モデルの活用方法をご紹介していきます。そして、最終的にはみなさんの仕事や生活に応用してもらうことを目指します。(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

スーパープログラマーに学ぶ 最強シンプル思考術
2016/5/14 著:吉田 塁

モデルとは「ものごとをシンプルに表現したもの」と言える。
モデルベース思考では、究極にシンプルにものごとを表現する方法として四角(要素)と線(関係)でモデルを表現している。

ものごとをモデル化、抽象化、具体化することで、すなわち、モデルベース思考を活用することで、ものごとを理解でき、分かりやすく伝えられ、新たな発想を考えつけるようになることを目指している。

本書の構成は以下の7章から成る。
①モデルって何だろう
②モデルの作り方
③モデルを使うメリット
④よりよいモデルを作るには
⑤身近なもののモデルを作る
⑥モデルを使い倒す方法
⑦モデルをビジネスに活かす

理系であろうと文系であろうと物事を整理し、そして人にわかりやすく伝えることは生きる中で一番大切なことなのかもしれない。

モデルベース思考がすべてではないものの、本書から得られるものは大きい。なんとなくは理解できるものの使いこなすのは難しい。しかし、概念は知っておいて損はない。

色々な思考法がある中で自分にあった方法や自分なりの思考法をアレンジする中で良いとこどりをするのも良いのかもしれない。

0
2018年07月29日

Posted by ブクログ

人間は瞬間的にはシングルタスクです。

だから、ものごとが複雑になればなるほど
全てを一度には理解できなくなります。

そこでプログラマーは
構造化を行うことで、複雑なプログラムも
全体、そして部分をにシンプルに理解できる型にします。


本日ご紹介する本は、
ものごとの理解の仕方や新らたな発想の方
についての考え方を紹介した1冊。


ポイントは
「具体化と抽象化」

ものごとの要素を書き出し、要素同士を線で結び、
チャートにするとものごとをシンプルに表現できます。

本書ではこれを”モデル化”と言います。

書き出す要素が具体的すぎると
そのことにしか使えません。

要素を抽象的にすると、広く適応できるようになります。

例えば、
”サルも木から落ちる”
[サル]→[木に登る]→[落ちる]
これだと、サルが木から落ちたことしかわかりません。

[専門家]→[試行錯誤]→[失敗もある]
これなら、一般的な意味がわかります。

ものごとをシンプルに分かりやすく表現するには
要素の具体度と抽象度がポイントです。


「ビジネスモデルに活かす」

相席居酒屋のモデルは
[女性タダ]→[女性客増加]→[男性客増加]→[利益増加]

これを抽象化すると
[タダの提供]→[タダ客増加]→[有料客増加]→[利益増加]

これをゲーム業界で具体化すると
[無料ゲームの提供]→[ユーザー増加]→[課金利用客増加]→[利益増加]
となります


具体化と抽象化を行き来することで
いろんな発想に広げることができます。

ぜひ、読んでみてください。

◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
モデルとは物事をシンプルに表現したもの
モデルは整理のためだけでなく、発想にも使える
モデルは要素と要素の関係を示したもの
図解化により、情報を整理でき、すばやく伝えられる
具体モデルと抽象モデルを行き来してみる
抽象化して広く使えるモデルを作る
できる限り離れた業界のやり方をモデル化するのがコツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆目次◆
第1章 モデルって何だろう?
第2章 モデルの作り方
第3章 モデルを使うメリット
第4章 よりよいモデルを作るには?
第5章 身近なもののモデルを作る
第6章 モデルを使い倒す方法
第7章 モデルをビジネスに活かす
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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2017年08月29日

Posted by ブクログ

 論理的で納得できるが、この本だけで実践できるかというと疑わしい。ワークショップ等で体験しないときちんと身にはつかなさそう。
 機会があれば体験したい。

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2016年10月12日

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