あらすじ
これまでの問題解決本は難しすぎた。マッキンゼーで実践し、BBT大学・大学院の人気講座で教える著者がつくった普通のビジネスパーソンのための問題解決法。一般ビジネスパーソンができる範囲で図を描き進めることで、問題解決のための分析ができ、問題の本質に迫ることができるようになります。
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Posted by ブクログ
・問題解決のトレーニング本
・専門家(コンサルタント)級の問題解決ではなく、初心者向け
・コンサルでなければ読みやすく、理解しやすい
・チャート化、過去比較
・コンセプトチャート、テンプレート
・oneチャート、oneメッセージ
◾️気づき
①市場におけるシェアの出し方
→通常、競合他社のセグメント別売上構成、売上高、推移などの情報は入手が難しいが、市場成長率と自社の伸びを比較すれば、自社のシェアがわかる。(知らなかった)
②自社社員を「販売部門」「企画部門」「技術部門」「間接部門」のように分けて、人数構成比率の推移を見える化する事で、課題が見える
→バックヤードの人員が増加しているが、売上が伸びていない、等
③バリューチェーン毎の課題と対策を考える
④課題探しの質問はオープン質問にする
×自社のサービスは安いでしょうか?
⚪︎他にも沢山のサービスがある中でなぜ当社を選択いただけたのでしょうか?
×最近、売上が落ちているが、接客が問題かな?
⚪︎最近、売上が落ちているが、何が問題かな?どう思う?
Posted by ブクログ
この本は、問題解決のプロフェッショナルで=経営コンサルタントのための本ではなく。
現場で自ら積極的に問題解決に取り組もうとする人たち=実践するアマチュアに向けて書かれた本である。
つまり、「会社を良くしたい❗」でも、どうしたらいいんだろう❓そう思っている方に、読まれたいと思っている本なのである。
分かりやすくなるように、ベーカリーKENTA という具体例を出しながら、解説してくれている。
特に、勉強になったのは、第3章の「質問を難しくする3つの壁」という箇所で、自分が情報収集をするときに、陥りやすい罠について書いてくれている。
①自分が疑問に思っていることを聞こうとして自分中心になってしまうという、質問の姿勢の問題。
②具体的で細かな質問からスタートしてしまうという、質問内容の問題。
③よりよい質問をし続けるためには、より広い選択肢を相手に示すことが大事であり、それを行うためには論理的な考え方が求められるという、質問者の論理的思考力の問題。
質問力の重要性を感じる。
このような実践する上で、注意すべきことの知恵が、本書には盛り込まれている。問題解決へと至る道程は、困難がつきまとうが、本書を手引きとしながら、頑張っていきたいと感じる。
読んだらすぐBOOK・OFFに持ち込むのではなく。本棚に置いておきたい本である。