あらすじ
夜は冷酷な魔王、昼は極甘な夫!?
魔物の国シャンドーラの王ウルギスに嫁ぐことになった剣士の娘ロロナ。祖国から魔王ウルギスを殺害せよ、と密命を受けての嫁入りだったが、正義感の強いロロナは、彼が本当に噂通りの悪い男なのかを自分で確かめてみようと考える。
だが、初対面の席でいきなり「必要なのは世継ぎを産むお前の体だけだ」と、冷淡かつ無表情に宣言されて、ロロナは憤慨! 妻になるロロナの感情をまるっきり無視する不遜な彼に、思わず剣での勝負を挑もうとするロロナだったが、ウルギスにあっさりと受け流されてしまう。
『夜の主』と呼ばれるウルギスが活動するのは、いつも決まって夜中だけ。太陽が出ている間は、決してウルギスは人前に姿を現わさないのだという。ロロナはウルギスが本当に祖国に害をなす存在か調べようと、昼の間、ウルギスがこもりきりの部屋をたずねてみることに。だがそこにいたウルギスは、ふだんとまったく様子が違っていて…!?
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
もふもふ好きにはたまらない1冊?(笑)占いにより魔王ウルギスに嫁ぐことになった剣術使いのロロナ。自分より強い男にしか嫁ぐ気のないロロナは魔王がそれに値するのか、そして彼が予言通り国を滅ぼす存在なのかを見極めようとウルギスの観察を始める。ひょこひょこと現れる狼耳、ふさふさと目の前で揺れる尻尾、侍女たちのフワフワとした兎の耳と尻尾。モフモフ大好きなロロナの心はそれを触りたい誘惑と戦う(笑)そして観察途中で気づいたウルギスの正体。夜のウルギスと昼のウルギス。そして…。
まさか3つもあったとは(笑)彼の性格ですけどね。いつもの宮野さんの描く癖のあるキャラクターが今回はちょっと弱いかも、と思っていましたけど隠れていただけでしたねww登場シーンはあまり多くはありませんでしたが。過去を乗り越え強くあろうとするロロナと複雑な生い立ちの末にひねくれ歪んでしまったウルギス。けれど巡り合う運命にあった2人の未来に幸あれ。ちなみに個人的には夜ギスが一番好みでした。