あらすじ
人は道なしには生きていけない。しかしふだん、その存在を意識することはほとんどない。人の道同様、道にも様々な道がある。廃道、酷道、登山道、階段、海に消える国道などなど。国が定めた「国道」でさえ、目を疑うような末路を辿る道もある。マニアを自認する筆者が日本の道の実態を浮き彫りにする「国道ノンフィクション」。
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Posted by ブクログ
最初、このタイトルを見た時にふと思う着いたのは、「ごくどうもの」だと違う意味になるなあ。
そんなことはさておき、著者も前書きで書いているように、万物に宿る〔マニアという人種」問う言葉にそうだなと思った。以前、著者が書いた「ふしぎな国道」(講談社現代新書)が版元の予想を超えて4万部近い売り上げとなったというように、「変な趣味の層は厚い」そうだ。
坂道の高低差や暗渠好きのタモリのような人もいるので、「何とか」マニア」の世界は奥が深い。
国道なんてただの道じゃないかと言ったらそれまでだが、「国道マニア」の著者から言わせると国道にもさまざまなドラマが詰まっている。
この本を読んで、国道に対する見方が少し変わったかもしれない。そんなことをふと思ってしまう1冊だ。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
「新潮45」連載の記事をまとめたもの。著者は『ふしぎな国道』(講談社現代新書)などを持つサイエンスライター。文中でも言っているが、やや突っ込みに欠ける。それはどうも日本の道路行政が明治期から杜撰なこと、政治家の圧力が強くて、未知の曲がる意図が読みにくいことなど挙げられるだろう。ただ、田中角栄の話など著者は好意的に捉えている(まあ、高度成長期だったからね)。「酷道」もちらほらあるが、それよりも街中の国道の謎が多いかな?