【感想・ネタバレ】市川崑と『犬神家の一族』のレビュー

あらすじ

生誕百年を迎える、日本映画界の巨匠・市川崑。その作品は現在も色褪せない。『ビルマの竪琴』『黒い十人の女』『炎上』『東京オリンピック』『細雪』など、実に多彩なジャンルの名作を撮り続けたその監督人生をたどり、“情”を解体するクールな演出、襖の映り方から涙の流れ方まで徹底的にこだわり抜いた画作りなど、卓抜な映画術に迫る。『犬神家の一族』の徹底解剖、“金田一耕助”石坂浩二の謎解きインタビューも収録。 ※新潮新書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

市川崑監督論の研究書。

久しぶりに仕事以外で小説でないものを読みました。
自分はちょうど「犬神家の一族」の封切から市川監督作品を見だしたので、それ以前の監督作品の解析は大変勉強になりました。
自分も監督の最高傑作と思っていた「細雪」が評価されていたのもうれしいです。
ただ、自分は映像的には評価している「東京オリンピック」ですが、聖火ランナーのやらせについて言及しなかったのはちょっと物足りなかったです。
しかし、市川作品の映像美に虜にさせられた「犬神家の一族」の詳細な分析も納得ですし、石坂浩二のインタビューで晩年の苦労もわかり涙しました。
読書感想から離れてしまいますが、自分は高校・大学と映画のクラブに所属していて、鑑賞、製作とどっぷりつかっていました。
崇拝する監督の一人が市川さんで、大学時代に監督をした時に真似をしてくわえ煙草で演出していたことを懐かしく思い出しました。

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2015年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画監督市川崑の解説本でありオマージュ本。市川崑業績
解説,角川映画の第一弾として話題となり,代表作の一つに挙げられる『犬神家の一族』から作風を紹介するとともに,金田一耕助を演じた石坂浩司のインタビューという三部構成。
『犬神家の一族』は市川監督自身によってリメイクされているけれど,そのリメイク批判は徹底している(私は珠代役は松嶋菜々子が好ましい)。
石坂浩司へのインタビューがあるためか,内容は石坂さんをヨイショしすぎ感あり。映画プログラムに石坂さんの面白い論考があったのですが,資料として,その点は見落としていると思われるが残念。

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2016年08月07日

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