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Posted by ブクログ
ノーベル賞作家の川端康成による現代語訳の本編と、川端本人による解説からなる一冊。
子供の頃に『かぐや姫』の絵本は読んだけど、『竹取物語』の全編を読むのは初めてです。
結婚をしたくないため、かぐや姫は5人の貴公子それぞれにある品を持ってくるように言い渡しますが、これがこの世に存在しない(と思われる)代物。貴公子たちはお題の品物を探しますが、インチキしたり、騙されて偽物を掴まされたり、或いは品物を求めるにあたって怪我をしてしまったり…。
結局、この5人はかぐや姫の婿にはなれず。
かぐや姫の勝ちです。
かぐや姫が帝と相対したときに消えて影のようになってしまうのにはびっくりしました。人間ではない存在だと分かっていても消えてしまうとは。SFですね。
あと、天の羽衣を着せ掛けられると人の心を失うという設定も初めて知りました。
富士山のいわれなど、所々出てくる言葉遊び?も面白い。