あらすじ
自殺を繰り返す不老不死の女性・すず。彼女と生きていくことを望む恋人のサクは、ある旅行の計画を立てる。だが選んだ先はすずを死に駆り立てる強烈な記憶が刻まれた地だった。二人の気持ちは行き違いを生み、遂にすずは確実に死ぬ方法を実行する。残されたサクと死んだはずのすずは…。二人の絶望と愛の軌跡のその先を、新鋭作家が極限まで描いた名作! ページをめくるほどに激しく込み上げる、終われない純愛物語・ここに完結。
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Posted by ブクログ
【命に限り】がある。
当たり前の事が『すず』にはない。
永遠の命の過酷さに考えさせられる。
でも、最後の1ページは【生への希望】では
ないだろうか?
という期待にホッとした。
匿名
切なくて綺麗でとても美しい物語でした。私にとってはハッピーエンド。きっとすずさんは何処かでサクくんと再会して今度は二人でずっとずっと生きていくんです。そうであって欲しい。戦争の描写がしんどかったです。
えもい
とっても素敵で切ない物語だった。
サクにとってすずが一筋の希望で生きる喜びで魂の救済だった。
すずにとってもサクが大切でこれまでの苦しみからの救いで生きがいだった。
だからこそ自分に縛りつけないためにも死ぬ必要があった。
こういうお互いが大事で唯一無二の存在同士がすれ違っても求め合うような関係性に痺れる。
Posted by ブクログ
100万回生きた猫みたいなラストになるのかなぁなんて、何となく思ってたんだけど、全然違った!ハッピーかどうかは別として、私は好きなラスト。死ねなくて、死にたくて、そんなすずがやっと生きる事ができるのだから。
Posted by ブクログ
2巻一気に。ラストがずしりと来る重さ。こう終わらせてしまうとは思わなかった。純愛、が謳い文句にはなっているようだが、これはそんな甘いものではない、呪いだろうという思いしかない。結局サクが願ったような「幸せ」をすずが手にしたようには見えない。サクを思いながら、彼に応えようと懸命に生きる姿は、思いが募れば募るほど、サクの願いからは遠のいていく。辛い。ただ辛い。
Posted by ブクログ
私にとってはハッピーエンド(へ向かっている)。っていうかサク、根性出せ!
最後の方で、すずが指輪をしていて、それがほっとした。指輪は覚悟だし、お守りにもなるだろうから。
一巻の最後に「広島」と出て、ああ……と思った。
二巻で描かれるのは変えられない過去。
何が起きるか知っていて読むしかない無力感。
Posted by ブクログ
死ねないすずに、生きていく目的が出来た…それは悲しい出来事に基づいているし、いつか真実を知った時に絶望しか待っていないかもしれないが、死ねないと言う肉体を持つすずにしか出来ない事だ。
Posted by ブクログ
たまたま読んだ漫画。
設定としては珍しいものではないが、史実を、それもかなり堪える内容のものばかりが散りばめられているため、読んでいて辛かった。
最後を、救いがあるとみるか、ないとみるかは、読者次第かと。
本音を言えば、漫画形式だからかえって堪える。
よく描いたなぁと。
人に勧めようとは、私にはちょっと思えないですね。
ストーリーも絵も素敵
一巻を買ったら、二巻は買わずにいられないレベル。
ただ、最後は読者に解釈を任せるタイプなので、スッキリとしたエンディングを求める方にはいまいち。