【感想・ネタバレ】愛の虜のレビュー

あらすじ

ティファニーは18歳のとき、パーティで襲われた。ジョセフはそのときに身ごもった子だが、相手は既に故人で、彼女はインテリアの会社で働きながら愛息子を育てている。あるとき、シーク・ハッサンと名乗る砂漠の国の首長から、かの国での一大プロジェクトの契約が舞い込んだ。ティファニーは歓喜するが、実はハッサンが息子の亡き父親の弟で、兄の血を引く子を取り上げようとして彼女に近づいたことがわかる。きっぱりと断った彼女を、ハッサンはなんと息子もろとも拉致した!子どもが目的のハッサンにとって母親は邪魔なはずだが、彼はティファニーを熱く見つめると、「私を悦ばせろ」と迫った。

■ハーレクイン初期から活躍し、数々の情熱的な作品を生んだS・ウッド。危険なまでに官能的な大人のロマンスは、今も熱狂的なファンに求められています。冷酷に連れ去るシーク、ハーレム、砂嵐の逃亡劇と、シーク・ロマンスのすべてが読める名作です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

楽しく読めました。
砂漠のシークが相手役というのはハーレクインの王道、更に、亡き兄弟の遺児を身ごもった、或いはシングルマザーとして育てている義姉なり義妹をシークの兄弟が探しあてて手元に引き取ろうというのもよくある展開です。

この物語りのヒロインも、18歳で砂漠のシークと結婚したものの、夫は粗暴で、さんざんな結婚生活の末、事故で亡くなりました。首長となっているその弟がヒロインを突然訪ねてきて、
―君のようなふしだらな母親に大切な甥を任せてはおけない。
と、大切な息子を彼女から奪おうとします。
にも拘わらず、ひとめで惹かれ合うシークとヒロインが様々な葛藤を経て互いの愛に気づくという設定。

すべてか王道でしたので、安心して読めました。
私が特に良いなと感じたのは、砂漠の情景描写の美しさです。
これは訳者の方の力量にもよるものだとは思いますが、やはり原作ありきではないでしょうか。
こういった素敵な表現が随所にちりばめられ、この作品をより味わい深く仕上げているように思えました。

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2016年08月12日

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