【感想・ネタバレ】恐怖箱 怪医のレビュー

あらすじ

科学の聖域とでも言うべき医療の現場で起きた、想像を絶する異常現象。にわかには信じがたい―だが人ならざるモノの存在を肯定しなければ説明のつかぬ怪奇事件の数々を、長く医療に携わってきた著者が物語風に綴った戦慄の異色実話怪談集。これがすべて本当にあった話だというのだから、もう病院へ行くことが恐ろしくなる。生と死の交差点、病院。そこに霊が存在することを当たり前と見るか否か、それはあなた次第である。ただ、最先端科学をもってしても消せぬ何かが今日も潜んでいる、そのことだけはもはや疑いようがない。ある意味、病院そのものがひとつの巨大な病巣と言えなくもない。実話怪談コンテスト【超-1】2006年度大会で発掘された異才が、ついにデビュー。従来の「病院の怖い話」とは一線を画する重厚な大人向け怪談であることをここに宣言する。

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Posted by ブクログ

実話系のホラー短編集である。
看護師である著者のところには、医療現場で起こった様々な怪異譚が集まってくるという。病院や医師とは直接的には関係ない話もあるので、このタイトルはふさわしくないかもしれない。
しかも、出てくるのは正体のはっきりした幽霊だけではない。モノノケとしか表現しようのない、得たいの知れない「何か」がそこにいる。
本人が体験したことではないにせよ、これが絶妙の物語として仕立てられている。まるで極上の小説を味わうかのごとき、充実した時間を与えてくれることは間違いない。ホラー好きにはたまらない一冊である。

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2019年11月23日

Posted by ブクログ

【目次】
まえがき
 羽音/繭の中/ディプロピア/刺青/正露丸/おまけ/泡音/ローレライ/ぞろびく/八角様/雑巾様/ビニールグローブ/ヘアートニック/表と裏/饂飩/回廊
あとがき
解説

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

病院や医療施設で起こった奇妙なお話。

ぞろびくのお化けは取り憑く相手を間違えたんだと思う
表と裏・回路の人達は何かに魅入られたのかな?
表と裏は綺麗な表の遺体写真を見ているつもりが実は裏の写真に生気を吸い取られてたみたいなね。
父親も実はそのせいで亡くなったんじゃって思った。
回路は一人で部屋に造った回路で幽霊と追いかけっこしてる神崎医師が不気味だけど可愛く感じた

因果応報の因と果の順番・・・・
未来の事だけど罰が先に来るだんなんて微妙な気分になりそう

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2021年12月30日

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