【感想・ネタバレ】カラー図解でわかる航空管制「超」入門 安全で正確な運航の舞台裏に迫るのレビュー

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Posted by ブクログ 2015年02月02日

マニアックな分野を分かりやすく解説してくれる面白い本。

最近、Ustreamで伊丹空港の管制を聞くようになり、管制業務に興味を持った。
その一冊目にこの本を選んだのだが、かなり面白い。
管制業務に関する設備、管制官の役割、管制業務のシミュレーションなど、マニアックな内容を分かりやすく語っている。こ...続きを読むの分野に興味を持ち始めた人間にはちょうどいい難易度と、分かりやすさである。

第1冊目として、大変オススメの本である。☆4.5くらいはある。

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Posted by ブクログ 2015年09月23日

 航空管制を支える仕組み(空域、交通流管理、航法、通信など)を解説した第1章にはじまり、離陸準備から着陸するまでの管制の流れを説明した第2章・第3章、航空界の仕事と切っても切り離せないヒューマン・ファクターへの取り組みを紹介する第4章、という構成。
 第1章が結構専門的な話で、いきなりこれを読んで「...続きを読む超」入門、というのもちょっと難しいのではないかと思った。第2章、3章を最初に持ってきて、第1章の内容は後でも良かったのではないかと思う。個人的には、ADSの仕組みは何となくしか理解してなかったが、「航空機が3つの航法衛星(GNSS用周回衛星)を捕捉して各衛星からの距離を得て、4つ目の航法衛星からの信号で時刻合わせを行い、」(p.30)その位置情報をMTSATに送って、神戸と常陸太田の「航空衛星センター」で受け取り、ATMセンターの洋上管制卓に表示させる、という流れが整理できた。第4章では、JAL907とJAL958の焼津上空のニアミス事故や、「チャレンジャー号」や「コロンビア号」の事故から、「ハインリッヒの法則」を紹介したり、といったヒューマン・ファクターの勉強の入門として、ちょうど良い内容となっている。また、最後の「コラム」の「フライトレーダー24」と、タイムリーなマレーシア航空370便の話は興味深い。
 「図解」となっているが、ほとんどその図自体が専門的で踏み込んでいる内容だけに、その辺まできっちり解説した中野秀夫著『航空管制のはなし』の方が、実は分かりやすいかもしれない。第2章・3章では、飛行機が飛んでいるだけの絵がいっぱい書いてあるが、これはあまり意味がない感じがする。決して「超」とは言えない入門書。(15/09/23)

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