あらすじ
人間は脳にだまされながら、ときには脳を上手にだましながら生きています。特に香りやにおい、また見た目が大きな影響を与えています。たとえば味覚やおいしさの感じ方も、人にやさしくなったり、ある人への好感度が増したりすることも、満腹感を感じたりすることも---などです。このように人間は無意識に感情や行動が変わってしまうということが、さまざまな実験や研究を通してわかってきています。本書は、こうした脳科学や応用心理学の知恵を日々の生活に活用し、脳を勘違いさせることで毎日を楽しくすることを目的としています。
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Posted by ブクログ
香りやにおいは人間の本能的な情動を強烈に動かす有効な手段になると学んだ。
自己プロデュースの手段として非常に使える。
香りとにおいは、相手の感情を読み取ったり、体調を把握したり、危険を察知したりする際の無意識的な判断材料となっている。
扁桃体を刺激するため、ヒトの本能のダイレクトな部分に作用し、意思とは無関係に、相手の感情を動かすことができる。
香りをうまく使うことができれば、実際にはそこにないものを相手の脳内に作り出すこともできる。
もはや魔法。
「くさい」という悪口がいじめの際によく使われる理由や、香りの表現が味覚や触覚に由来したものが多いこと、女性がにおいに敏感な理由、第六感の正体はにおい説など、興味深いトピックが満載だった。
香りを使いこなす者は、人間関係を制する。