【感想・ネタバレ】小鳥来る日のレビュー

あらすじ

あなたの胸に幸せがコトリと届く

グールドのピアノ椅子、靴下を食べる靴、セーターを穿くおじさん、旅は「せっかく」でできている…。日常にひそむ奇跡を描く72篇。

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Posted by ブクログ

平松洋子さん、立ち食いそばレポート、大好きです。さて、蕎麦はさておき、庭に小鳥が飛んで来ると嬉しく幸せな気持ちになります。「小鳥来る日」(2016.3)、生きていることの悦びを感じる・・・そんなエッセイ、ユーモアたっぷりで面白く、そして懐かしさと温もりがある72編のエッセイです!「五月の素足」「猫の隊列が通る庭」「いまどきの同棲時代」「化粧ひとり芝居」「本屋さんは町の縮図である」「落ち葉はどこまで掃くか」「旅はせっかくでできている」「端っこのおいしさ」「ストッキングで闘う」etc

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2016年06月21日

Posted by ブクログ

平松さんの本はこれまでに何冊か読んだが、すべて食べ物に関するものだった。
この本は、食がテーマというのではなく、生活の中で見聞きし、感じたことが書かれている。

食べ物のエッセイは、いわば『動』のエネルギーにあふれ、元気が外へ向かってほとばしっているような感じであるが、この本は、『静』
思いのエネルギーが深く内面に向かっている。
こもっているというのではなく、内面を深く探っているというか。

「あるもの」と「ないもの」のお話でもある。
象徴的なのが、レース編みのこと。
レース編みは、編み地の部分と、何も無い部分の組み合わせでなり立っている。
失われた靴下や手袋の片方。
古びた店が取り壊されたあとの空間。
まだ咲いていない梅。
「無い」という物が「ある」
そういう事を考えながら読んだ。

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2016年05月22日

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