あらすじ
瀕死の美咲が流れ着いたのは、ひとつきに一度しか行き来ができない〈十六夜の里〉。時の流れも違う、この不思議な里で美咲を助けてくれた人物とは…? 一方、弘人は美咲が生きていると信じて〈十六夜の里〉へ向かう。同行する茨木童子が美咲の命を狙っているとも知らずに――。明かされる〈十六夜の里〉の秘密。ようやく弘人と結ばれた美咲は、もとの世界に戻れるのか…!? 怒濤の完結編。
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Posted by ブクログ
茨木童子に瀕死の重傷を負わされた美咲は、〈十六夜の里〉に流れ着き、乙斗という老爺に助けられる。
いつも、弘人の後ろについて行くばかりだった美咲が、この里で鍛えられ、隣を一緒に歩ける実力と自信を身につける。
乙斗という老爺が、結構重要な役回りだったのに、その意図が最後まではっきり描かれなかったのが、少し残念。
しかし、シリーズが無事終了して満足。
Posted by ブクログ
とうとう最終巻です。
十六夜の里に流された美咲ですが、いきなり走り回っていたので戸惑いましたが、乙斗という怪しい老人に助けられてました。
弘人は1ヶ月待って本当の敵である茨木童子と共に十六夜の里にたどり着いていたので、先に美咲に会うのはどっちかと思ったら、弘人の方だったんでほっとしました。
乙斗によって強制修行をさせられてた美咲がこれまでと違う雰囲気になってたことで、弘人が戸惑ってて、これまでの弘人優位の状況を中々作り出せずに、悶々としてたり、美咲のチラ見せ足にもやもやしてたり、指輪を渡す機会をいろいろ考えていたりってところは、にんまりしちゃいました。
まあ、そうはいっても、弘人さんですから、最終的には乙斗の家で本当の夫婦になってましたけどね。
乙斗の正体が分かり、綺蓉が最善だと思って行ったことがとんでもない状況を生み出してましたけど、まあそれがなければ、十六夜の里から出ることはできなかったし、美咲に天狐が守りにつくこともなかったと思うと、これでよかったような気もします。
鵺と天狐が同等だとしたら、美咲の地位もUPして、弘人の妻として文句を言われることもないでしょうしね。
最後に短編が2話入ってましたけど、二人の後日談とか綺蓉と雲劉のその後とかも見たかったです。