あらすじ
友人たちの進路が決まっていくなか、就職先が決まらない璃子。そんなとき近所の文具店で、一風変わった青年・遥人と知り合うが、なぜか彼の周りにいる奇妙なモノが見えるようになってしまう。訳がわからないまま、行方不明の父が残した万年筆に合うインクを探してもらうことに。遙人の祖母からは嫁扱いされつつ「かぐら文具店」で働くことになった璃子だったが…?
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Posted by ブクログ
父が行方不明になり、就職活動も失敗し、すっかり自信をなくしていた璃子の再生の物語。
二人の関係にじれじれしたり、もののけがらみの事件とさらっと読めました。
Posted by ブクログ
いなくなった父親、就職できない自分。
なかなかにハードな状況ですが、文具屋の店主によって
色々といい方向へ?
連続短編集で、最初は父親の万年筆について。
2話目は火災によって別々に暮らしている夫婦。
最後は、行方不明になっていた父親について。
子供の嘘は、どうしてばれてしまうのでしょう?
それほど親がきちんと見ている、という証拠かと。
わだかまっていたものが解れ、良かったね、ですが
背後に父親の不器用な優しさが見え隠れしていますw
地の特訓に付き合ってくれた時点で
いい父親、ではあると思いますが。
2話目は、バイト仲間の境遇。
やってきたお客さんと同じ状況なのに、見知らぬ他人。
そうそうこんな事なかろうに…と思っていたら。
座る席が埋まれば、自ずと残りがもしや、と思いますが
展開的に面白かったです。
貴金属を溶かすのには、かなり時間がかかるかと(笑)
そして最初から引っ張っていた、父親の失踪。
見つかったけれど…でしたが、この状態になった人は
こんな感じになってしまうのでしょうか?
漠然としか分かりませんが、確かに怖い。
それが知り合いなのか、知らない人なのか。
少しでもすがれる、分かる情報があるというのは
どれほど大事な事なのでしょう?
ここからやり直し、の裏事情が出てくるわけですが
そこに居てくれるだけで嬉しい、になったようです。
そして最大の謎である、店主の事。
先代店主の発言は、本当なのか痴呆なのか。
どちらに転んでも、かなり面白いですw